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専業主婦から一転!ものづくりの世界へ飛び込んだ、飛永かの子さんのクラフトビールづくりと夢への挑戦

より自由に。自分のやりたいことを求め2拠点生活へ。

――いつもアクティブなかの子さんですが、今後、なにか取り組みたいことはありますか?

両親が熊本に住んでいるのですが、高齢ということもあり、2拠点生活を考えています。実家の敷地に自宅兼ゲストハウスを建てる計画を進めています。

――それはまた、大きな挑戦ですね!

子供の頃は東京と熊本を行き来する生活だったのですが、東京の自宅近くに『バンビ文庫』という私設のこども図書館があり母に連れられ通っていました。そこが大好きだったんです。ゆくゆくはバンビ文庫のようなコミュニティスペースをつくりたいと、ずっと考えていました。ゲストハウスの一角を、そのような場所にしたいのです。

Kanoco BEER & MARCHE』の飛永かの子さん

▲店内には絵本のコーナーも。『バンビ文庫』に倣って、お店の一部を図書館にと計画中

――なぜ熊本でコミュニティスペースをつくるのでしょう?

もともとクラフトビールもつくるだけじゃなく、場所づくりをめざしていました。だけど東京で、自分が考えるようなコミュニティスペースはなかなか難しい。家賃という固定費は大きいなぁと。幸い、熊本には場所もあるし、昔からの知り合いも多くいます。場所さえあれば、人を呼ぶことができるのかなと。大人にとっても子どもにとっても、心地よい居場所があるって素敵なんじゃないかと考えたんです。

――誰かのための拠り所ってことですね。

もしかしたら、自分にとっての場所なのかもしれません。好きなことを商売にするのは大変だと酒屋を経営して勉強になりました。でも工夫すれば可能性が高まることもわかり、この経験を熊本でのゲストハウス運営に活かしたいです。

――今都心離れも進んでいますし、地方はこれからもっと元気になりそうですね。

夢もあるんです。ゆくゆくは農業を、土と関わっていきたいと思っていて、弟が熊本ワインで働いているのでその手伝いもしたいな、とか。『自由大学』ってご存知ですか?社会人のための学びの場なのですが、ポートランドへのクラフトビール視察も自由大学のプログラムで参加したんです。そこで自給学の講座も受講し、最近は自宅でコンポストもはじめたんです。生ゴミのリサイクルですね。

――農業にワイン作り!いいですね。どうしたらかの子さんみたいに、夢に躊躇なくチャレンジできるんでしょうか?

新しいことをすると世界が広がると話しましたが、新しい人と出会えるのもいいなと思うんです。百合ヶ丘に住んで10年ですが、お店を始める前は地元に知り合いは誰もいなかった。だけど、お店を通じてたくさんの人と知り合えました。ある程度見えてきて、このまま続けていくのが正解なのかなと考えた時に、もっと自分の世界や関わりを広げていきたい、それならまた新しいことにチャレンジするのがいいんじゃないかと思ったんです。まあでも、飽きっぽい性格であることは間違い無いと思います(笑)。

――まだまだ、かの子さんの世界は広がりそうですね!ぜひ次は、ワインのつくり手としてのかの子さんを取材させてください。ありがとうございました!

編集部のここが「#たしかに」

結婚、不妊治療、高齢の親のこと。ライフステージの変化に合わせて柔軟に、自分のやりたいこと、好きなことにチャレンジするかの子さん。環境や条件を理由に、自分の可能性を狭めてしまうことってよくあると思いますが、心持ちが大事なんだなあと、ポジティブなかの子さんに教えていただきました。もっと自由になるための2拠点生活という考え方も、とっても面白いと思いました。2拠点生活についても改めてお話を聞きたいです。かの子さん、またよろしくお願いします!

前編はこちら:https://tskn.jp/1390/

取材・執筆:松村聡子 編集:#たしかに編集部

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