毎日に余白を
届ける

価値観発見
メディア

職業、学長。EXILE TETSUYAさんが語る「ダンス教育改革」と「個性の見つけ方」

ダンサー心を持った人を、さまざまな業界へ

そういった流れを経てきた今、TETSUYAさんは学長として「EXPG高等学院を盛り上げていきたい」と意欲を見せます。

「高校3年間という10代の一番の青春の時期を預かるわけですから、責任がありますよね。僕らにとっても新しいチャレンジではありますが、僕らだからこそできることがあると思うので、すごくワクワクしています」

ダンススクールであるEXPG STUDIOが運営する高校ともあって、プロのダンサーになりたい学生たちが集まるイメージがありますが、TETSUYAさんご自身はどんな生徒を育てていきたいと考えているのか、聞いてみました。

「ダンスを学ぶから、”アーティストやバックダンサーを目指さなきゃいけない”という時代ではもうないと思っています。たとえばダンスは好きだから続けながらも、それとは別に“ライスワーク”として食べていくための仕事を持って、両方を行き来するでもいい。僕みたいにパフォーマンスとコーヒーをかけ合わせて踊るコーヒー屋がいてもいいと思います。そうやって同時並行でさまざまなキャリアを積みながら自分で人生を豊かにできる生徒たちを輩出していくのが、EXPG高等学院としての夢ですね。

ダンスを起点に多様な考え方を持った人を一人でも多く輩出して、その子たちがいろいろな業界で活躍してくれたらうれしい。たとえばステージの照明さんや演出家、アパレル関係、大学教授みたいに、いろいろな業界にダンサー心を持った人たちがいるようになったら、最高なエンターテインメントが作ることができる、更に楽しい世の中になると思っています」

「ダンスで身に着けたエンターテイメント性と、他に自分が持つ得意なことをコネクトして、自分自身も輝きつつ周りの人を楽しませられる人はめっちゃ最高ですよね」と語るTETSUYAさん。お話を聞いていると、EXPG高等学院はダンサー育成学校ではなく、ダンサーの精神を学びながら、自分自身の可能性を広げていくための学校なのだと感じます。

まもなく創設から約1年半が経ちますが、現在もコロナ禍での授業の在り方を模索している最中なんだそう。コロナ禍以前に準備していたことが実現できなくなってしまい、かなり大変だったそうですが、「苦し紛れにもがいていたら、プラスに作用することもあった」のだそう。

「もともとは、僕が実際に全校を回ろうと思っていたんです。でもオンラインであれば、東京にいながら全国4か所にある全てのEXPG高等学院に配信ができる。

ということは、僕だけじゃなくて他のアーティストたちもスケジュールが1日だけ空けば参加できるということですよね。だから今、僕の中での一つのミッションとして『LDHのアーティスト全員が先生になる』を掲げて、新しい挑戦を続けています」

follow us
Twitter
Facebook
Instagram