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職業、学長。EXILE TETSUYAさんが語る「ダンス教育改革」と「個性の見つけ方」

ネガティブじゃない、わけじゃない

著書や日々のSNSでの発信でも、TETSUYAさんはいつも前向きに物事を捉え、行動されている印象を受けます。そのポジティブさの根源について聞いてみると、意外にも「ネガティブさがないわけではないですよ」という答えが。

「EXILEに入った頃は『ぜってぇ負けねぇ』みたいなのが口癖でしたね(笑)。グループで活動しているぶん、やっぱり誰かと比べたり嫉妬したりしてイライラすることも多かった。でも、いろいろな人に出会って経験を重ねるなかで、自分はすごく環境に恵まれていることにも気づき、人のせいにするのは違うなと感じて全部取っ払ったんです。

それに、やっぱりダンスを続けていくと、自ずと自分らしさとか自分の色が見つかっていく感覚があるんですよ。『なんでそんなに人と比べてたんだろう、バカだな』って思える自分になっていくことがすごく大事だなと感じました」

とはいえ、悔しいことやむかつくことがあったときに燃えるタイプであることは今でも変わっていないと言います。

「今でも、新型コロナウイルス感染症の影響でEXPG高等学院のカリキュラム編成が難しくて『悔しい!』って叫びたくなることもあるんですけど(笑)。でも、時代にフィットする形で何ができるかをポジティブに考えられるようになって、同じように今の時代を踏まえた夢を追いかける学生が増えればいいなと思っています」

上手くいかずにネガティブに陥りそうなときには、むしろ悔しさをバネにし、自分のできることで努力する。決してネガティブな感情で終わらせないその姿勢が、TETSUYAさんをポジティブな人に見せているのかもしれません。

そんなTETSUYAさんに、あえてウィークポイントを聞いてみると意外な答えが返ってきました。

「外国語です(笑)。これだけが、ほんとにね。他のことはもう仕方ないと思っていますが、時間が戻せるなら語学だけは習得したい。語学ができれば、もっとできること増えたかなと思うし、今結構そこに悩んでいるかもしれないです」

人間らしさのある答えを聞いて思わずホッとしてしまいましたが、その未来に目を向けた悩みからもTETSUYAさんの真摯な人柄が伺い知れるような気がします。

「今の仕事では、ダンサー以外の業種の方と対話を重ねてコラボレーションしていくことも多いので、これが日本だけじゃなくて海外にまで可能性が広がると思うと、本当にすごいことになると思っています。

そうやって自信を持って言えるくらい、今やっていることに燃えてるんですよね。だから、僕のことをスーパー理解してくれて、かつ4か国語くらい喋れる人を募集したいです(笑)。僕の全てを通訳してくれるひといたらいいなあ」

編集部のここが「#たしかに」

ダンサー心を持つ人とはすなわち、人を喜ばせながら自分自身も輝ける人。

TETSUYAさん自身がダンスをしながら自分の個性を見つけ、それらと掛け合わせて自分の人生や他者を豊かにしてきたように、ダンサー心を持った生徒たちがさまざまな業界で活躍する未来がくれば、本気で社会は明るくなっていくのではないか。そんな希望を持たせてもらった取材でした。

ダンス教育の未来を語る姿には、パフォーマンスで見るTETSUYAさんとはまた違った輝きが。それはTETSUYAさん自身も本気でワクワクし、楽しんで取り組んでいるからなのかもしれません。

後編では、20周年を迎えるEXILEというグループへの思いやこれからについて伺っていきます。ぜひおたのしみに!(後編: 9月24日公開予定)

◼︎Information
Jacket ¥52,800-/Pants ¥29,700-/Shoes ¥41,800-(CULLNI/Sian PR)
Turtleneck ¥18,700-(ATTACHMENT/Sian PR)
問合せ先
Sian PR (03-6662-5525)
150-0002
東京都渋谷区渋谷2-2-3 ルカビルII 2-4F

ヘアメイク AKEMI MIZUNO(HMC)
スタイリスト Yamato Kikuchi (Rising Sun)

執筆:むらやまあき 取材・編集:#たしかに編集部 撮影:番正しおり

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