毎日に余白を
届ける

価値観発見
メディア

人生をかける企画に出会うために、おもちゃクリエーター高橋さんが伝えたい「考え続けることの大切さ」

お金よりも友達ができる方が価値がある

——商品をつくるときにいつも目標は設定するんですか?

僕はいつも「1000個売りたい」と思っておもちゃやゲームをつくっています。その理由は僕みたいな人間は世の中に1000人くらいはいるはずだから。僕が喜ぶものをつくればその数はクリアできるはずだし、万が一1個も売れなくても1000個なら在庫をかかえても心労的になんとか耐えられそうです(笑)。

——たしかに。これが何十万個だと胃が痛くなりそうです。

大企業にいた頃は、お客さんが遊んでいるところを一度も見たことがなかったんです。商品を次から次へとつくって、在庫がなくなったら販売終了。アンケート葉書だけが届くけど、本当に遊んでた人って世の中にいるのかな……と思うほどでした。

でも1000個なら買ってくれる人と一緒に遊ぶこともできるし、売れると同時に友達もできるかもしれない。結果的に1万個売れたらそれはそれでうれしいですけどね。

——でも1000人に届けるのも簡単ではないですよね。何か工夫があるんでしょうか?

例えば、僕がつくったゲームのなかに『かけアイ』というアイデア出しをするカードゲームがあるのですが、ネットで販売するのが一般的なこのご時世に、お客さんのもとに自分で持って行き一緒に遊んで手売りする方法をとっています。「逆EC」って呼んでいるんですけど。

——ECの逆、だから手売りと……。

僕は気が弱いので、できるだけ「いいね」と言ってくれる人に届けたいんです。

「逆EC」だと、そもそも買うために僕に会いにきてくれるので、否定されようがないですよね。商品の良さや使い方、面白さも対面で伝えられるし、感想を聞くこともできる。最初は 実験のつもりで始めたんですが、お金よりもそれで友達ができた方が価値があるんじゃないかなと思っています。

follow us
Twitter
Facebook
Instagram