まずHSPの特性を知る
HSPには「DOES」という4つの特性があります。
1つ目は「D=処理の深さ(Depth of processing)」。
ひとつの物事を深く考察したり、集中して物事に打ち込むことが得意です。納得するまで先に進めなかったり、こだわりが強い傾向があります。
その反面、同時にいくつもの物事を並行する作業は負担に感じやすいことも多いようです。そんな時は「並行して考える」のではなく「優先順位をつけて、一個づつ集中して作業する」ようにするとうまくいくそうですよ。
2つ目は「O=刺激の受けやすさ(Over Stimulation)」。
神経が高ぶりやすく、人ごみや環境の変化など、ふとしたことで苦しさや疲労につながり、転居や転職、新学期などにストレスを感じて体調を崩す方が多いようです。
悪いことだけでなく、人と会って話したり、景色や美術品などに感動するといった、良いことでも刺激になって疲れることがあります。
3つ目は「E=感情的反応性・高度な共感性(Emotional Responsiveness & Empathy)」。
感受性が豊かで共感する力が強いため、相手の話に深く同調できたり、小説・映画の中の登場人物の心境を思い泣いてしまう人も。職場で誰かが怒られていたり、相手の機嫌が悪そうだと、自分への関係があるないに関わらず辛くなってしまうこともあります。
最後は「S=些細な刺激に対する感受性(Sensitive to Subtleties)」。
こちらの「些細な刺激」とは、おもに五感に受ける刺激を指します。強い光や香り、特定の音や衣服の肌触りなど、苦手なものは人それぞれです。