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「良い/悪い」「正解/不正解」とジャッジするのをやめてみる?マイノリティに対して寛容になるということ

マイノリティに対して不寛容が生まれるのはなぜ?

どんな人もストレスがなく元気な状態でいられる時は、他者からのアドバイスや少しの変化もすんなりと受け入れる心の余裕がある事が多いようです。

反対に、ストレスが溜まっている状態ではどんな人も他者からのアドバイスで傷ついてしまったり、ささいなでき事もネガティブにとらえてしまったりするものです。
つまり、ストレス状態が高い時に不寛容が生まれやすい環境といえます。

不寛容は、異質なもの、見慣れない外見や行動、考え方が入ってきた時、それを受け入れる心のスペースが十分でない場合に、異質なものから身を守ろうとする人間の「防衛本能」とも言われています。
人間の「防衛本能」がマイノリティに対する不寛容を生み出しているとも考えられます。

なぜ、人は異なるものに対してストレスを感じるのでしょう?

人は自分がしてきたこと、見てきたこと、それまでの人生の経験によって価値観や観念が形成されます。周りの環境や時代背景、両親や学校の先生からかけられてきた言葉が強く影響しています。
弱い自分はダメだ、強くならなければ。失敗は恥ずかしい、成功しなくては。誰かに手伝ってもらう事は良くない。何でも自分でできるようにならなければ。不得意は克服しなければ。と、教育や躾では「できない事」に目をむけがちになっている事があります。いわゆる減点法です。そのような環境では、知らず知らずのうちに自己肯定感が下がり、心の余裕が奪われていくことになりそうです。

そして、いつの間にか物事を「正」と「誤」でジャッジするようになり、自分では無意識のうちに「○○であるべき」という観念に囚われて、異質なものを認めることは、自分が否定されてしまうのではないかという恐怖に繋がっているのかもしれません。

また、人は他者よりも「優位に立ちたい」という心理が働くことがあります。そうなると自分の立場を「優位」にするために相手を攻撃したり、「優劣」をつけたくなります。他者との比較、優劣から見出す自己肯定感は、本物の自己肯定感ではないため、差別やいじめ、争いなどの不寛容を生み出すのです。

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