仕事を円滑に進める鍵になる!「共感力」が高いとは?
「ビジネスには共感力が必要だ」という話をよく聞きますが、そもそも共感とはどのようなものでしょうか?
共感とは、相手の意見にそっくりそのまま同意することとは異なり、相手の気持ちに寄り添って物事をどう捉えているかを共に感じることです。
共感を意識せずに人と接すると、相手の気持ちや意見に対して、自分はどう思うかを考えた上で対応してしまう傾向があります。例えば、食品の商品に「まずい」というクレームがあったときは、「まずい」という言葉に焦点を当てた対応になりがちです。
「(まずい商品を提供して)申し訳ございません」というニュアンスになると、言葉とは裏腹に心では「美味しいと思って売っているのに」あるいは「味の好みは人それぞれなので、ご容赦いただきたい」と考えてしまう事もあるでしょう。心のこもらない「形だけの謝罪」は、声色や言葉選びで何となく伝わってしまい、相手に不快な思いをさせる事になりかねません。
自分の考えや気持ちを基準に接すると、相手に「何となく理解してもらえていないな」と感じさせてしまう事も多いものです。人間関係にわだかまりができ、仕事が円滑に進まない事態が起きてしまいます。そこで、自分と相手の気持ちを分けて考える鍵となるのが、相手に寄り添う共感力なのです。