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自分のため?家族のため?人生の軸と幸せを考える

「自分の選択」は悪いことではない

家族よりも自分の選択を優先して「自分勝手だ」と言われた……そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。
むやみに家族を傷つけたり、借金や警察沙汰などで家族に迷惑をかける、などの目に余る行動は自分勝手と言えますが、「やりたいことや好きなものを自分で選びたい」と思うことは、1人の人間として、悪いことではありません。
新しいことにチャレンジしたり、好きなものを選ぶときに家族の反対を受けた場合は、それは「かならず守らなければならないこと」ではなく「アドバイスの1つ」と考えてみてはいかがでしょうか。
もしそこで失敗したとしても「自分の意思で選んだ」という事実は、「自分の人生を自分でつくっていく」ことにつながり、自分の人生と幸せの軸を考える手がかりになるかもしれません。
また、「家族の言ってることも一理ある」と思ってやっぱりやめる、という場合も「家族の言葉を受けて、自分で考えなおした上での選択」を大事にするといいと思います。
「家族に言われたからやめた」と選択権を放棄していると、自分のやりたいことや好きなことが見えなくなるだけでなく「あなたに従ってやめたのに」という家族間の亀裂や溝も生み出すおそれがあります。

また、家族はとても近しい立場のため「価値観の押し付け」や「意思の操作」が起こりやすい環境でもあります。
家族の言動に違和感があったら、友達や専門家に客観的な意見を仰いでみるのも1つの方法です。
「自分が悪いと思ってきたけど、人生相談をしてみたら、家族の話のほうがおかしいと指摘された」というケースもあります。
ただし、友達や専門家も「1人の人間」であり、家族の意見と同じ「アドバイスの1つ」です。
特に友達は、自分に同情や共感して客観的な意見ではない場合もあります。「相談して楽になった」「味方がいてくれて嬉しい」と心の癒しにするのはOKですが、話を鵜呑みにするのは考えた方がいいかもしれません。

家事や介護など、家のことに時間をかけている中で「趣味の時間が欲しい」「1人で心を休める時間が欲しい」と思ったときは、家族に相談して時間を短くする、時短して早めに切り上げる、デイケアサービスや家事手伝いのサービスなどの代替案を検討することも大事です。
近年、家族の介護を18歳未満の若者が担う「ヤングケアラー」や、介護と育児を同時におこなう「ダブルケア」、65歳以上の人が高齢者の介護を担う「老々介護」など、家族内の介護問題も増えています。
つらいと感じたり、「人生これでいいのかな」と疑問や不安を感じたときは、負担を軽くできる方法がないか考えてみる、誰かに相談する……など、解決策を探してみてはいかがでしょうか。

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