自分の特性を知る
HSPの4つの特徴のなかでも、どれが特に強く感じるか、どれがより苦手かは人それぞれです。
そこで、「HSPだから」ということからもう一歩踏み込んで、「自分の好きなこと、嫌いなこと」を、より深く見つめなおしてみてはどうでしょうか?
頭の中で漠然と考えてもよいですが、紙を左右のエリアに分けて「好きなこと」「嫌いなこと」をそれぞれ書き出していくのがおすすめです。紙に書くのが気恥ずかしい方は、スマートフォンのメモ帳アプリなどに書き出してもいいかもしれません。
紙やディスプレイ上に書き出すことで、それらの要素を客観的に視認できるようになるため「こんなことが好きだったんだ」「この苦手なことに対して、具体的にここが嫌いだったんだ」など、自分の特性を俯瞰的に知ることができます。
その上で「この好きなことをもっと伸ばしていこう」「この嫌いなことは、こういう回避や対策をしていこう」などの、発展や解決策も考えていくことができます。
ここで大事なのは「こんな些細なことが嫌いな自分は、ダメな人間なんだ」など、ネガティブなこととしてとらえず、フラットに「好き、嫌い」だけを考えることです。
嫌いなものがあるのは悪いことではありませんし、自分ではダメだと思っていても、他人から見れば長所として受け取られている場合もあります。
たとえば「細かいことが気になってしまう」のが短所だと自分で思っていても、周りの人は「あの人は細かいところまで気が利くな」と長所として見ているかもしれません。
自分の感覚をネガティブに受け止めすぎずに「これは好き」「これは嫌い」という自分の心の声を大事にしていきましょう。
自分の特性を知っておけば、DOESの4つの特性に当てはまらないことでも「あ、これは嫌いなものだから、我慢しないで避けよう」と考えるきっかけになります。そうすればきっと、無理して耐える場面も減らしていけますよ。