他人のこと、他人の意見を優先しすぎない
他人の感情に敏感に反応してしまうHSPの方は、真面目で頑張り屋さんが多く、他人のことや他人の意見を優先してしまいがちです。
「急に仕事を頼まれたとき、断ったら相手が困るだろう、と思ってつい引き受けてしまった」という方や、「何かしてあげなきゃと仕事を手伝ったけど、感謝されず、その後なにかと面倒ごとを押し付けられるようになって落ち込んだ」というお悩みもあるそうです。
さらに、単純に仕事量が増えて無理をするだけでなく、相手の状況や顔色なども考えすぎてしまい、心身ともに疲れ切ってしまった……なんて事態にもなりかねません。
そこで、他人の顔色や都合を気にしすぎず、自分を尊重する「自分軸を持つ」ことをおすすめします。
「相手が困るか」よりも、「自分の今の仕事量」や「その仕事をやりたいか、やりたくないか」を考えて、「つらい」と感じたら、無理はせずに断るようにしましょう。
もし「その場ですぐに断るのが苦手」という方は、「状況を確認します」などいったん返事を保留にしておいて、メールなどで断るのもひとつの方法です。ただし、相手に配慮した文面を考えすぎて疲れてしまうこともあるため、メールのひな型をいくつか用意しておくとさらに楽になりますよ。
つらいと感じる相手が家庭内や身近な人の場合は、断ること自体が難しいかもしれません。そんな時は「ちょっと充電してくるね!」と明るく伝えて少し距離を置く時間をつくり、落ち着いたら「ありがとう」と相手に伝えるなど、ポジティブな言動でお互い気持ちよく回避する方法もあります。
HSPの方は、他人のことや他人の意見を思うあまり他人に振り回されやすい傾向がありますが、自分が疲れ切ってしまったら、うまく断ったりポジティブに回避することも難しくなります。そこまで疲れてしまう一歩手前で休むことを意識して、自分にとって心地よい方法で、自分の意志を最優先にしてあげてみてはいかがでしょうか。
編集部のここが「#たしかに」
自分をHSPだと感じている方は、他人の意見や感情、さまざまな刺激からくるストレスなど、周囲の他人と比べて生きづらさを感じることが少なくないようです。
しかし、感受性の豊かさや集中力の高さ、細かな気遣いができるなどの長所もHSPの特徴であり、それらを生かして「自分軸」の生き方を見つけることも十分に可能です。
HSPの方はもちろん、HSPではない方も「自分の好きなこと・嫌いなことを見つめなおして、他人に振り回されず、他人と比べずに”自分軸”で生きる」ことができたら、自分らしい幸せな生き方に近づけるのではないでしょうか?