まず、子供にとって「つらいこと」を聞いてみよう
「うちの子はHSCかもしれない」と思う前に、まず「うちの子は、何をつらいと感じているのか」を聞いてみましょう。
自分の子供がどんなことに困っているか、どんなことがつらいかを知るのはとても大切なことです。
その中で、以下のリストにある特徴が多い子はHSCかもしれません。
HSCを提唱したアメリカの心理学者アーロン博士による「HSCの特徴」の一部を簡略化して載せたものですが「1個だけすごくあてはまる」「いろいろなものが少しづつ気になる」など、その強弱は人によって異なります。
・音、光などの刺激に敏感(映画館が怖いなど)
・人ごみや、騒がしいところにいると疲れる
・サプライズでプレゼントをあげても、反応が薄い
・家族や周囲の子の顔色をよく気にする
・引っ越しや転校が苦手
・服の素材やハンカチの素材など、肌触りに敏感
・においに敏感
・周りの状況をよく観察してから行動する
・知らない人がいると不安そうにしている
・鬼ごっこなど外で騒いで遊ぶよりも、つみき遊びやお絵描きなど静かに遊ぶのが好き
・テレビを見たり本を読んでいるとき、キャラクターの喜怒哀楽に影響されやすい
リストの中に「うちの子もよくある」と思った特徴はあったでしょうか?
HSCは病気や障害ではなく「生まれ持った特徴」のひとつなので、心配しすぎる必要はありません。
かけっこが得意、算数が苦手、手先が器用……などの特徴と同じく、もともとその子に備わっているものなので「この子はこんな特徴があるんだな」というおおらかな気持ちで、HSCの特徴を否定せずに見守っていきましょう。