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世界に目を向けて考えよう。自分の人生で大切なもの。

世界の多様性を知る事で変わる価値観

世界に出ることは、語学以外に学べることがたくさんあります。日本にいる時は考えもしなかった視点から自分の国を俯瞰する機会が出てくるでしょう。

日本の学校生活では、授業中にトイレに行ったり飲み物を飲んだりすることはあまりしません。先生に対して失礼だとか、他の生徒の邪魔になってしまうかもしれないなどの相手に対する「礼節」を重んじる文化からそのようなマナーがあります。海外の学校生活ではトイレに行きたければ遠慮なく手を挙げて席を立って行きますし、喉が乾けば飲み物を飲みます。
宗教によってはお祈りの時間がくると、仕事中や授業中であってもお祈りをする人もいます。
服装も様々です。民族衣装を着ている人、頭にターバンを巻き付けていたり、宗教上の理由から肌はできるだけ見せないように真夏の暑い時も長袖長ズボンを身につけている人もいます。
食事の時は、宗教上の理由から、特定の動物の肉を食べない人もいます。
世界に出れば様々な光景が日常にあり、人々は多様性を自然と身につけていきます。日本は島国のため、多様性を身につけることが難しい環境であるとも言えるでしょう。

また、貧困について知る機会もあるでしょう。教育を受けたいと思っても、学校が少ないという理由で学校で勉強できない子どもたちがいます。宗教的な差別や昔からの風習によって女の子は教育が受けられない場合もあります。
アフリカのように病院が少なく、医者がいないなどの理由で、病気になっても満足に治療が受けられない国もあります。インフラが整っていないために、1日の大半の時間を使って毎日水を汲みに行かなければならない子どもたちもいます。世界には不衛生な水を飲んで命の危険に晒される子どもたちがいるのです。

カンボジアの遺跡では物売りの子どもたちを目にします。大人が売るよりも子どもが売る方が観光客は財布の紐を緩めるだろうという理由で、大人が子どもたちに物売りをさせているのです。その売り上げは大人が搾取しているという事実。そしてその子どもたちが大人になればまた同じことを子どもたちにしていくという悪循環があります。
私たちは、訪れる場所で自分の常識を超える出来事が日常で起こっている事を知り、驚くでしょう。知ったことについて考え、その仕組みについて考えたりしながら、自分にできる事はなんだろうと考えたり、誰かと話したりするかもしれません。人は意識が変わると見えるものが変わってきます。日常の景色の中で、これまで気にも留めなかったものが急に視界に入ってくることが起こるでしょう。
自分のいる世界にはたくさんの選択肢があることに気づくこともあるでしょう。自分が挑戦さえすれば、どんな人生も実現できる可能性があると気づくかもしれません。そうやって考え、挑戦する機会が増えれば増えるほど、私たちの経験は広がり続けるのではないでしょうか。そうして経験値が上がり、自分に自信が持てるようになっていくのかもしれませんね。

編集部のここが「#たしかに」

世界で起きていることを実際に見たり聞いたりする。そして考えることで、古い常識から抜け出し、自分なりの価値観を創っていける。それが、自分の人生を豊かにする方法ではないでしょうか。「百聞は一見にしかず」という言葉があります。百回聞くよりも、たった一度でも自分の目で確かめる方が明らかです。そしてその「一度」を経験しているかどうかは自分の価値観の形成や、精神的な成長の過程でとても大切なことだと思います。経験する年齢、立場によっても感じ方は様々でしょう。感受性が高いときに経験をすると、より多くの刺激をうけることになりそうです。
誰にとっても今この瞬間が一番若い。チャレンジすることを恐れないで、いくつになっても成長し続けていきたいですね。そして、本当に自分が大切にしたいものを知り、自分の価値観で「幸せ」を感じていたいですね。

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