続かないのを恐れず、始めることに躊躇しない
品川さんのお話を聞いていると、さまざまな事象に対してしっかり考えて意味付けをしていらっしゃるんだなと感じます。
たしかに、何か説明をつけたいというのはいつもありますね。お笑いでも、これは何でウケて何でスベるのかとかをいつも自分の中で説明づけたりしていて。もう癖ですよね。
そういったことをブログなどで言語化して残し続けるなかで、何か変化はありましたか?
このブログは何か起承転結をつけて書こうと思っていたので、トレーニングにはなりました。1日1時間かけて、約2年間ほぼ毎日書いてましたから。『漫才ギャング』の撮影入ったときは、忙しくて全然書けなかったのを覚えています。
最近では、YouTubeでのゲーム実況もほぼ毎日やられてますよね。
そうですね。ドラマを撮っているとバラエティや舞台に出られないじゃないですか。しゃべる機会がなくなると絶対に感覚が鈍るので、Youtubeの生配信で2〜4時間ひたすらしゃべっています。毎日の運動みたいなもんですかね。
ゲーム自体エンタメとして強いから、ゲーム目当てで来た方もいるし、若い子もお年寄りの方もいる。その人たちに面白いと思ってもらえるようにどうするかを考えるのがトレーニングになると思うので。しゃべるのとゲームが好きだから、続けられています。
趣味を趣味で終わらせていないのがすごい……。
コロナ禍に入ってからは、本を毎日5冊ぐらい読むときもありましたね。ジャンルはビジネス書からタレントの本、小説みたいにばらばらで。
1日5冊! でもウワサによると、28歳まで一冊も本を読んだことがなかったとか?
そうです。『バトル・ロワイアル』の小説を読んだのが28歳。それまでは活字が嫌いで読書に興味がなかったんだけど、設定読んだら「めちゃめちゃ面白いじゃん!」って衝撃でした。そこから本を読む人に面白いと勧められた本や漫画を全部読みました。それが全部面白かったんですよ。2か月ぐらい続けて、30~40冊は読みましたね。
衝動をきっかけにきちんと継続されていて、改めて品川さんってめちゃくちゃストイックなんだなあと。
でも、僕も続かないっすよ。
え、本当ですか?
全然続かないです。たとえばブログも、撮影期間に入るとまだオープンになっていないこともたくさんあるから、日々の出来事を書けなくなってしまうんですよね。だから一度途絶えるとなかなか書かなくなる。スポーツジムも、一度行かなくなったらストンと行かなくなります。
急に早起きを始めて、ヨガしてカフェで原稿書いて、みたいなモーニングルーティンをやっていたかと思えば、3か月後には昼に起きるような生活をしているし。本も今は1冊も読んでないです(笑)。飽きやすいんだと思います。
あれ、意外と親近感が……(笑)。
ただ始めることに対して躊躇しないです。今回も続かないかもしれないからって、結局何も始めない人もいるじゃないですか。たぶん三日坊主だったって周りに言われるのが嫌だから始めないと思うんですね。でも始めたいなら始めて、嫌だったらやめればいいじゃんって。
たしかに。一度始めたら続けなきゃという、義務感のような気持ちになってしまうのかもしれない……。
続けたくないことを続ける必要ないじゃないですか! 自由なんだから。続かないことを無理して続けるのって、僕はいいとは思わないです。