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400万失っても諦めない!石川さんが出会った、イタリア産の激ウマバターって?

買い物は投票。行動を促す商品を届けたい。

―― クラファンの後は、どうされるんですか?

バター専門のECサイトを準備しているところです。イタリア以外にもオーストラリア、アメリカの企業と商談を進めています。実はモンゴルが先行して、ギーというバターオイルの取り扱いが決まっていて、そもそも、CRAZY BUTTER LOVER を始めようと思ったきっかけは、モンゴルなんですよね。

―― モンゴルのバター?馴染みがないので意外ですが、そういえば遊牧民ですもんね。

遊牧民が連れているのは羊とかヤギのほうが多いかな。たまたまモンゴルを訪れていて、牛を見てふと思ったんです。「この牛たち、もしやグラスフェッド?」って。スーパーへバターを見に行ったら予想的中で値段も安い。「これはいける」って。モンゴル人のツアーガイドに「2ヶ月後にビジネスでくるから乳製品の会社を紹介して」って頼んで帰ってきたんです。

―― なんで2ヶ月後なんですか?

個人で交渉しても相手にされないと思って、急ぎ起業の準備をしました。それから改めてモンゴルに行き、乳製品会社3社と契約できました。

モンゴルバター

▲サンプル取り寄せ後、輸入がストップしてしまったモンゴルバター。

―― すごい勢い!順調ですね。

いや実はそうでもなく…。モンゴルは安くて良かったんですが、コロナで輸入が止まってしまい…。他を探す中で、デンマークと南アフリカで詐欺にあいました。とにかく「激ウマ」は外せないから、先方と交渉する前に試食はマスト。サンプルを取り寄せないと話が進まない。デンマークと南アフリカの会社は別の会社なんですが、それぞれサンプルを送ってくれることになり手配を進めていたんです。

―― 輸入はじめてですもんね、手探りですよね。

そしたら南アフリカの物流会社から、「コロナで物流が止まっているから保険が必要。到着したら払い戻す」って。よく分からないから言われるまま20〜30万払いました。しばらくすると「タイに到着したけど、コロナでストップしたから保証金を。到着したら払い戻す」ってまた。若干怪しいと思いましたが、それがデンマークの物流も同じ動きだったので「こういうもんか」と思っちゃったんですよね。輸入ってお金がかかるなって(笑)。

―― 怪しさMAXですが、欲しい気持ちで動いているから、判断難しいですよね。

そんなこんなで400万くらい使っちゃって。流石にやばいと思って顧問弁護士に相談したら怒られました(笑)。調べてもらったら書類が全部偽物。今だから笑って話せるけど、9月頃は精神がまともじゃなかったですね。

―― たしかに400万騙されたら、普通じゃいられないですよね。

でも今、国際裁判をしているんです。まさか自分が南アフリカの会社を訴えるとは思ってなかったのですが、なかなかいい経験をしてますよね。ネタにしようと。

―― 転んでもただじゃ起きないって、こういうことですね(笑)

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