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朝めしに移住者支援。自らがロールモデルになり、三浦市での暮らしにワクワクを仕掛ける未来さんの仕事

訪れた人同士が繋がるきっかけを

ーーオープンして1年半くらいになると思いますが、あるべをやっている中で印象的なエピソードがあったら教えてください。

もういろんな人がくるから毎日おもしろいですよ(笑)。たとえば、毎週末行列ができるまぐろ料理屋さんの方は、来るたびに朝ごはんそっちのけでわたしにいろんな相談をしてくれるんです。「今こんな構想があるんですけど」って絵に描いて持ってきて(笑)。

ーええ! 朝めし屋さんなのに(笑)。

そうそう。あとは、三浦市って移住者コミュニティがなくて。でも、わたしが移住者支援をしていることを知った人たちが、お店に集まってくるようになりました。今、日曜のお昼にトライアルキッチンをやっている移住者さんにも、「移住者や地元の人と繋がる機会がなかなかなくて、ここに来ればできると思って来ました」って言われたのが結構印象的でしたね。このあるべをきっかけに繋がっていく人が結構多いんです。

ーーここに来たら、おいしい朝めしも食べられるし、未来さんにいろいろ相談もできるし、繋がりもできると。

以前、たまたま移住者の方たちが4,5人揃う日があったんです。お互いは知り合いじゃないんですけど、わたしが話を振ってそれぞれを紹介をしたら、本当にそれで仲良くなっちゃって。そこから仕事が生まれたりね。このお店を拠点に人が繋がっていくっていうのはやっぱり嬉しいし、やっていてよかったなと思いますね。

ーーたまたま同じタイミングで朝ご飯を食べに来た人たちを自然に繋げられるのは、未来さんの手腕もあるんだろうなあと思います。

営業中は朝ごはんを提供するのを優先しているので、余裕があって、この人とこの人合いそうだなって思えばお話を振るくらい。でも最初だけです。あとはもうその人たち次第だから、繋がりたいと思えば繋がるし、挨拶だけで終わる場合もあるし。

でも、三崎に来る人はみんな繋がりを求めていたり、地域に関わりたいという思いを持ったりしている人が多いから、次に繋がっていくんじゃないかな。だから、わたしはきっかけを作っているだけですね。

ーーもともとそういった人と人を繋げることが得意だったんですか?

ゲストハウスで働いていた経験が生きているのかなと思います。お客さんがしてほしいことを肌で感じ取るみたいなことを、なんとなく自然にやっていたのもあるかもしれませんね。

菊池未来さん

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