
日本茶インストラクター多田さんが語る、毎日5分「お茶の時間」が必要な理由#たしかに

みなさんはどんな時にお茶を飲みますか? ほっこりしたい時や食後にすっきりしたい時、和菓子のお供にもお茶は欠かせない飲みものですよね。
日本のカルチャーとしても昔から親しまれているお茶ですが、淹れ方や茶葉の違いなどにこだわると少しマニアックな世界のような気がします。
お茶の魅力って何なのでしょうか。今回、価値観発見メディア「#たしかに」に登場していただくのは、明治時代から続く製茶問屋、多田製茶の7代目であり、日本茶インストラクターの多田雅典(ただ・まさのり)さん。多田さんにお茶の素朴な疑問をぶつけてみました。ぜひお茶を淹れてじっくりご覧ください。
多田雅典さんプロフィール
大阪府出身。大学卒業後、マーケティング会社を経て、2016年に約160年の歴史を持つ大阪の老舗製茶問屋・多田製茶に入社。企業のオリジナル日本茶の開発や、調理師専門学校等での日本茶授業など、従来の日本茶の枠を超えた活動を展開中。日本茶インストラクター・リーダー、日本茶アドバイザー専任講師(日本茶鑑定)、大阪茶業青年団主催 第61回・第62回 審査技術競技大会 優勝。
身近すぎて関心がなかったお茶
ーーこんにちは。今日はお茶を飲みながらお話を伺いたいと思います。
よろしくお願いします! いきなり僕から質問なんですが、普段お茶って飲みますか?
ーーペットボトル飲料のお茶を飲むことは多いですが、自分で淹れるのは時々ですね。多田さんは、やはり小さい頃からお茶が身近だったんでしょう?
そうですね。実家が製茶問屋なので、家ではほうじ茶や煎茶ばかり飲んでいましたが、僕も自分でお茶を淹れたことがなかったんです。だから正直そこまでお茶に関心がなくて。
ーーそれなのに日本茶インストラクターの資格を取ったのはなぜですか?
父のすすめで何となく取りました。その頃は家業を継ぐつもりはなく、マーケティング会社で働いていたのですが、日本茶インストラクターは仕事でも結構役に立ったんですよ。飲み会や接待、商談のときにお茶の話題に興味を持ってくださる方もいて、サラリーマンとしての武器を手に入れたなと(笑)。
でも資格を取った人たちの懇親会に参加したら、みんなお茶屋以上にお茶について語るし、茶器へのこだわりもすごくて……。正直引くほど圧倒されました。
ーーみなさんのお茶愛がすごかったんですね。
でも、こんなにも人を惹きつけるお茶の魅力って何だろうと、逆に知りたくなって、日本茶インストラクターの同期と「オッサム・ティ・ラボ」という日本茶のイベントグループを結成することになったんです。日本茶を通じて「オーサム(最高!)」って言ってもらいたい! というのが由来です。
誰もしないイベントをやってみようと真夏の湘南で日本茶ゲリライベントを開催したり、東京タワーを眺めながら日本酒×日本茶のイベントを開催したりしました。
▲オッサム・ティ・ラボで開発したお茶「Ossam.04」
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