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「羊のロッヂ」立ち上げメンバー・山本俊介さんに聞く、人を笑顔にするために現場に立ち続ける働き方

好きになろうと思って始めた365日カレー生活

――前編では、「隣のロッヂ」を間借りしたカレー専門店をやっていると伺いましたが、改めて現在個人でやっていらっしゃる活動を教えてください。

今は、「隣のロッヂ」で2月から独立したカレー専門店「MOUNTAIN MOUNTAIN」と、好きなカレー屋さんのレシピをもとに実際に作って学ぶ企画「カレーのジュク」をやっています。

実は僕、もともとラムよりも先にカレーにはまっていたんですよ。それこそ365日食べ続けるくらい(笑)。

――365日ってすごいですよね……。どんなきっかけがあったんですか?

実は、意識的にカレーを好きになろうと思って始めていて。

――あれ、そうなんですね?

まだスマイルズの社員でいろんな地域の店舗で働いていた頃、各地で食べ歩きをしながらInstagramで記録を取っていたんです。それをふと見返したら、圧倒的にカレーが多かったんですよね。これはもう、カレー好きとして自分を売っていこうと思って、毎日カレーを食べるようになりました。

――無意識にカレーを選んでいたところから、意識的にカレーを食べるようになったんですね(笑)。

そうです(笑)。ちょうどその頃、スープストックトーキョーでも1日限定でカレーのみを提供する「カレーストックトーキョー」という日ができたんです。

もっとカレーについて勉強するために、カレー研究家の水野仁輔さんとほぼ日がやっていた「カレーの学校」に通いました。その時の同期メンバーと始めたのが、「カレーのジュク」です。

――「カレーのジュク」ではどんなことを?

自分たちの好きなカレー屋さんのご主人に突撃アポイントとって、教えてもらった実際の調理工程やレシピで作ったり食べたりして学んでいましたね。不思議なことに全然同じ味にならないんですよ。それも面白くて、おいしいカレーを作るために試行錯誤していました。

今はコロナ禍で中断してしまっているけれど、それまでは月に一度必ず開催していましたね。

――その時の経験があって、ロッヂでもカレーをやることになったんですね。

そうですね。あとはもうひとつ、一昨年コピーライターの阿部広太郎さんの「言葉の企画」という講座に通っていたときに、「カレーの企画」と名付けて同期のみんなにラムカレーを振舞う機会をもらったんです。

今までは自分で作って自分で食べるだけだったけれど、その時初めてみんなに食べてもらったんですね。そこで「おいしい!」って言ってもらえたのがすごく嬉しくて。最終的にはそれがきっかけで、ロッヂでカレーをやることに踏み切れたんです。

羊のロッヂ やましゅんさん

この2月から個人のカレー店として独立して、僕としてもひとつチャレンジなので、ぜひラムと一緒にカレーも楽しんでもらえたらうれしいです。

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