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価値観に出会う、心が整うWEBマガジン「#たしかに」から、新たなプロジェクトがスタートします。記事や漫画につづき、こんどは「絵本」です!
”2つの視点で読む絵本”という、これまでにない新しい読み方の絵本。しかも、はじめてのクラウドファウンディングに挑戦いたします。
今回なぜ絵本をつくろうと考えたのか、どんな絵本をつくろうとしているのか、どんな人に届けたいのか、などについて#たしかに絵本のプロジェクトの発起人である木戸さんにお話を聞いてみました。それでは木戸さん、よろしくお願いします!
木戸 優起(きど ゆうき)/㈱ドリームインキュベータ ビジネスプロデューサー・中小企業診断士
1985年、和歌山県生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、日本紙パルプ商事に新卒入社し、広報・IR、法人営業、新規事業開発を経験。その後、社会課題を解決するビジネス創出に取り組むべく、ドリームインキュベータへ参画。大企業向けの戦略策定や、投資案件のデューデリジェンス等に取り組む。「子ども世代にいかにいい世界を残せるか」を課題感の中心に、様々な企画を進行中。
――木戸さん、よろしくお願いします!まずは、どんな絵本をつくる予定なのか教えてください。
はい!具体的には、子どもの「共感力」を育む絵本をつくろうと思って準備しています!
――改めて「共感力」をテーマにされた背景について伺ってもいいですか?
ですよね(笑)。すこし長くなるのですが、考えた背景についてお話しさせてください。
個人的に、最近、相手の立場になって考え尊重するという意味での「共感力」がとても大切な時代になっていると感じています。一方でニュースなどをみていると、共感力が足りないがゆえに、いろいろな配慮が足りず、批判や炎上にさらされるケースが増えています。
さらに、これほどまで多様性に富んだ時代において、共感することはますます難しくなっているのではないかとも考えています。なぜなら、共感する相手が多様で複雑になればなるほど、相手の立場になって考えることが難しくなるからです。
だからこそ、いろんな価値観が存在することをまずは知る、さらにいろんな価値観を自分の中にストックしておくことが必要ではないかと考えています。#たしかに で発信している記事や漫画はまさにそういう背景のもと、つくられていたりしますよね。
――なるほど、たしかに時代的になんだか「共感」することがどんどん難しくなっている気がします。
今後、社会の格差が拡がったり、デジタルな世界で自分と似た価値観の人とだけつながったり、新型コロナの影響で偶発的な出会いを生むリアルな場が減ったりと、社会の分断は気づかれにくい速度で着実に進行していくと予想されていたりもします。そんな中で、自分と異なる価値観を体験して学ぶ機会も減ってきてしまうのではないかと危惧しています。
こうした社会課題に対して、僕らとして何かできることはないか。#たしかにの世界観やアプローチを通じてできることはないか。そう考えて生み出したのが今回の絵本です。
具体的には、子どもの共感力を育むために、相手の立場に立って考えるきっかけづくりとしての”2つの視点で読む絵本”です。
――なんだか面白そうです!具体的にどんな絵本の内容になっているんでしょうか?
みんなが知っている物語をつうじて2つの視点がつくれたらと考えています。そこで1作品目は「ももたろう」を題材にした2つの視点での物語を考えています。
1つ目の視点:一般的なももたろうの物語
2つ目の視点:鬼に育てられたももたろうの物語
――あの、ももたろうを、2つの視点で・・・?想像つきません(笑)
まず、絵本の躯体が「じゃばら構造」になっています。山折・谷折でできていて、表から裏からどちらからも読める構造のアレです。
もともと紙商社で働いていたことがあり、紙加工のわざを使って、2面性のある絵本をつくりたいなと考えていました。デジタルはとても素晴らしいものですが、実物だからこそ価値があることを表現してみたいな、と。
絵本の特徴である「じゃばら構造」で2つの視点を1冊の絵本で体験できる
――なるほど、そのじゃばら構造をつかって2つの視点で描いていく、と?
その通りです!1つは、一般的なももたろうの物語を掲載しています。もう一方は、川から流れてきた大きな桃が、もしも、おばあさんに拾われずに鬼ヶ島まで流れついてしまい、ももたろうが鬼に拾われ鬼に育てられたらどうなるか、といった物語を掲載する予定です。
こういった別視点の桃太郎の物語は、既にいろいろな絵本が出ていて、芥川龍之介や尾崎紅葉など100年以上昔の人も作っています。今回の企画は、じゃばら構造をいかしてA面・B面をつくり、シームレスに異なる物語を体験できるところがミソです。
この2つの視点での物語をつうじて、読み手である子どもたちが、お互いの違いを認めあうことの大切さを感じられる内容にしたいと考えています。
なお他にも今作と同様に、昔話を題材にしながらいろんな物語をシリーズ化して展開していくことも計画中です!
――こちらの絵本は、どこで購入できるのでしょうか?
この#たしかに のWebサイトやECサイトでの販売を想定しております。また2021年4月23日から5月末まで、CCC(TSUTAYA)グループが運営するクラウドファンディングサイト“GREEN FUNDING“から、支援のリターンとしても入手いただけます。
ご支援頂いた方には、先行して完成品をお届けする予定です。完成予定は2021年7月を想定しています!
なお、取り扱っていただける書店様も募集しておりますので、お問い合わせからご連絡をいただけますと幸いです。
――クラウドファウンディングも楽しみですね!
そうですね。はじめての取り組みになるので、どうなるかドキドキですが(笑)。イラストレーターのキタハラケンタさんと二人三脚で、素敵な物語にできればと試行錯誤した自信作なので、ぜひ多くの方に届くと嬉しいです。
加えて、5月の中旬頃から二子玉川の蔦屋家電さんでのPOPUPも予定しています。2つの視点で読む絵本の展示も行いますので、お近くの方はぜひご来場いただけると嬉しいです!
●クラウドファンディングプロジェクト概要
CCCグループのクラウドファンディングサイト“GREEN FUNDING”にて、募集金額40万円にて、4月23日~5月31日まで支援者を募集しています。また、二子玉川の蔦屋家電の特設コーナーにて、5月中旬から絵本のサンプルを展示する予定です。
▼クラウドファンディングページ
https://greenfunding.jp/lab/projects/4731
●お問い合わせ
担当者名:株式会社ドリームインキュベータ コーポレートコミュニケーションチーム 小川
TEL:03-5532-3200
Email:info@dreamincubator.co.jp
編集:#たしかに編集部