三者三様の、自粛明けに求める「開放感」
――さっそくお聞きしますが、日本全国を回った皆さんが考える「自粛が明けたら行きたい名所」はどこでしょうか。
柿次郎 僕は、小林君と取材で行った北海道の屈斜路湖ですね! 景色がいいのももちろんなんですけど、湖の一部に温泉が湧いているんですよ。天然の露天風呂ですよ。
ジモコロ記事:北海道「屈斜路湖」にある野外露天風呂がワイルドで最高だった
小林 「野風呂」って感じでしたよね。脱衣所も掘っ立て小屋みたいなところで。
柿次郎 そうそう、開放感がすごかった。地元のおっちゃんやおばちゃんも普通に入ってくるんで、「ここの源泉を飲むとお通じが良くなるから飲みなさい!」なんて教えてもらったりしてね。近くにおいてある共用のコップで飲んだ温泉、おいしかったです。
だんご 北海道いいですねえ。僕もいま、「でかい空が見たい!」と毎日思ってます。
一同 (笑)。
だんご 最近は東京のベランダから空を見上げる日々なんですが、やっぱり「空ちっちゃいなあ」って思っていて。だから、北海道の帯広に行ったときの草原と空だけが広がっている風景が恋しいです。あとは、山梨のほったらかし温泉も行きたいですね。山の中腹にある温泉で、甲府盆地の街が下にあって、その上に空が広がっているんですよ。
――たしかに、開放感あふれる場所に行ったら「自粛明けた!」を実感できそうですよね。
小林 僕も、ある意味で開放感を求めてるんだと思うんですけど、いま行きたいのは地方のクラブです。行く予定だった音楽イベントも軒並み中止になっちゃっているので、地方のクラブで踊りたいですね。
――地方のクラブは東京のクラブとは違うんですか?
小林 違いますね! それぞれの街にそれぞれのグルーヴというかノリがあるのが最高で。あとは、昼間行った服屋やカフェなどで出会った人と、夜にクラブで再会して仲良くなれたりできるのはローカルならではの良さって気がします。
――知らない土地のクラブだからこそ楽しめる良さがあるんですね! ちなみに、小林さん流・いい地方クラブの見分け方はありますか?
小林 なんだろう……まず、大きすぎないところですね。70~80人でパンパンくらいの。もっと小さくてもいいくらいですね。それと、SNSに載っているフライヤーの画像はチェックしてます。デザインとかどんな企画をやってるかで、自分の好みと合うかわかるので。
あとは、平日でもイベントをやっていたり、レギュラーイベントをやっているところはおすすめです。土日に有名な人が来て盛り上がるだけじゃなく、街の人が普段から遊んでいる場所だって証拠なので、そういうところはやっぱりいいですね。街の人たちの昼間とは違った一面に出会えるのが楽しいです。
くいしん 地方は人との出会いがあるから楽しいですよね。僕は広島にある『mon-to.9』っていう牡蠣とレモンサワーのお店に行きたいです。牡蠣がおいしいのももちろんなんですが、何よりもそこのオーナーがおもしろい人で。また話したいなあ……。
柿次郎 「あの人がいるから行く」っていうのは、テイクアウトだけじゃ味わえない、その店の良さの一つですよね。