ゲストハウスのオーナーは「地元のおもしろい人」のガイドブック
――取材でたくさんの人に出会うからこそ、魅力的な体験をしているんですね。それはやっぱり、ライターさんしか味わえない醍醐味なんでしょうか。
柿次郎 いや、そんなことないですよ。ライターじゃなくても、おもしろい人に会うことはできます。
――というと……?
柿次郎 ゲストハウスのオーナーに聞くんです。これが一番近道かもしれません。ジモコロの初期は、ゲストハウスオーナーにおもしろいお店や気になるスポットを教えてもらって取材に行くことも多かったですよ。
くいしん オーナーの人って、お客さんにどういうおもしろスポットやお店を紹介できるかに命を懸けていたりするので。聞けば親切に教えてくれると思います。
だんご イケてる店に入って店員さんに話しかけたくても、いきなりはちょっと難しいじゃないですか。そのとき、「○○さんに聞いたんですけど」って話しかければ会話の入り口になりますからね。
――なるほど! ゲストハウスに泊まって、オーナーに紹介してもらう。これ、けっこういいことを聞いた気がします。
小林 でもやっぱり、現地でいいお店を探すときは経験から来る勘頼りですね。適当に入っては失敗してを繰り返すと、そのお店の雰囲気でなんとなく判断できるようになる気がします。
柿次郎 いい店の見極め方は、やっぱり看板ですよ。特に材質を見てほしいです。木材でフォントにこだわっていたりとか。古材を活用しているとか。もし鉄の素材で思想っぽい店名なら100%いい店です(笑)。
くいしん 看板だけで入ることもありますもんね(笑)。ジャケ買いみたいに。