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「自分が何者かなんて決めない」過去を手放しやりたいことを叶える市川さんの軽やかな生き方

手放すことの心地よさを知った

ーー将来、どうなりたいとかあるんですか?

明確にこれってのはないんですよね。目標に向かって努力を続けるのもいいですが、今目の前のことを真剣に取り組んでいけば道は開けると思っています。あまり力まずにその場を生きていくのもありなんじゃないかなぁ。

でも、こうなりたいという姿はないけど、こういう状態でありたいとイメージしている姿はありますよ。もともと不必要な打ち合わせや電話にすごいストレスを感じるのですが、最近はそう言うのをうまく避けたり人間関係を選ぶようになりましたね。

また、タイはコロナでアルコール販売禁止時期があったんですが、それがきっかけでお酒もほとんど飲まなくなったんです。飲み会で酒飲まなくても人間関係って構築できるんだなぁと気付きました。逆に酒でしかつながれない関係があるならやめたほうがいいかもしれません。(笑)

市川公貴さん

▲東京では自転車移動がメインだった市川さん。コロナをきっかけにタイでも自転車移動を始めたそう

ーー手放すっていいですね。実は必要ないものにしばられている人は日本でも多そうです。

何者かを決めないことに加えて、本当に大事なもの以外手放すことも、自分の可能性を広げるのかもなと思います。毎日あくせく働いている人が多いと思いますが、たまには肩の力を抜いてぼんやり考えてみるのもいいかもしれませんよ。

編集部のここが「#たしかに」

華々しいキャリアをアピールすることもなく、軽やかにやりたいことをかなえている市川さん。しかし、そこには芯の通った考え方がベースになっていました。市川さんのお話を伺うと、まだまだしばられている考え方や手放せるものがありそうだし、自分の可能性も広げられそう! と勇気づけられます。

数年後の市川さんも今とはまた違うことをやっているかもしれませんね。そんな市川さんのこれからも楽しみになるようなインタビューでした。

取材・執筆:石原藍 編集・取材撮影:#たしかに編集部

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