家族にLGBTであることをカミングアウトされたら
もし家族がLGBTだとわかったら、その事実とどう向き合えば良いのでしょうか。
例えば我が子にLGBTだとカミングアウトされた場合、親としてすぐに理解し、すんなりと受け入れるのは難しいかもしれません。しかし、子供も日々悩み、恐怖や葛藤と戦い、相当の覚悟を持って話してくれたということを忘れてはいけません。LGBTにとって、自分の悩みをすぐに理解できないのは仕方ないとしても、理解しようとしてくれないことほど辛いものはありません。自分の子供がLGBTだという事実に動揺し、拒絶するのではなく、初めは受け入れられなかったとしても耳を傾け、長い時間をかけてその事実を受け止めていく必要があります。
子供に対して「こうあるべき」と教えることが親の責任だと考える人も少なくありません。また、周囲の人々から偏見の眼差しを向けられることもあるかもしれません。しかし、周りが違和感を感じたとしても、自分は子供の一番の理解者でいてあげたいと考える親がほとんどではないでしょうか。
LGBTの家族を持つ人たちが悩みを語り合う場も広がっています。自分たちだけで悩まず、時には同じ状況にある人たちと悩みや想いを共有してみると解決策が見つかるかもしれません。
家族からのカミングアウトは出発点に過ぎません。取り巻く環境や社会も変わってきています。カミングアウトがこれからの人生、家族としてLGBTとどう向き合っていくか考えるきっかけになれば、家族の絆がいっそう深まっていくはずです。