「性の自覚(LGBT)」はいつから?
人間は受精のタイミングから体の性別が定められますが、性別を自覚するのは5歳未満の保育園・幼稚園からと言われています。
親は生まれてきた子の性別によって名前や洋服・おもちゃの色合いを選ぶことが多く、子ども自身もそれを受けいれて成長します。その後、保育園・幼稚園などで周りの大人から「○○ちゃん/くん」と呼ばれることや一緒に過ごす友達を見て接することで「男女」の違いを理解していきます。家ではパパやママの体の違いを理解する子もいますし、色の好みも出てくるようになります。
男の子だけどお人形遊びにばかり夢中になることや、女の子だけどズボン以外は履かないといったことが続くと「もしかして?」と感じるかもしれませんが、そもそもの「男の子(女の子)だけど」という言葉自体がLGBTの理解から遠ざかっていると認識してください。
もちろん我が子に気になる兆候があるときは、本人が一番戸惑っているので「どんなことが嫌なのか、どんなものを好むのか」と掘り下げて聞き、なるべく本人の希望に沿うように接しましょう。
具体的にLGBTを含むジェンダーについて自認するきっかけは、第二次性徴(胸が膨らむ、筋肉や骨格が急成長する思春期頃の成長)や友人関係で恋愛の話が出始めたときが多いです。自分の体に違和感があったり、恋愛漫画のような展開を同性相手に求めたりと、多感な時期ゆえにどう対応していいかが分からないという子どもが多いのです。