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将来のあたりまえに繋がるLGBT教育

LGBTを含む性の教育は「まだ早い」と言われやすい

歴史を知り、教育の大切さがわかったところで「じゃあ、いつから、なにから伝えればいいの?」と思いますよね。
特にジェンダーの話題を含め、「体」や「性」という言葉のイメージから、どうしても恥ずかしさやきちんと伝えられるか自信がないという大人が多いです。これは大人自身が受けてきた教育そのものが影響しているとも言えます。

学校において、第二次性徴に起こる月経や男女の体つきの変化、子どもができる過程や性交渉について保健体育で学ぶとき、性別によって部屋を分けて話を聞いたり、生理用品の説明やスポーツブラなどの下着の重要性についてきちんと教えてもらえなかったりしたことで、同性同士でさえタブーのような話題として浸透してきたことが原因です。

思春期にそうした環境を経験したことで、「なんとなく恥ずかしいこと」「よく分からないこともあったけど、周りや大人に聞きにくい」といった漠然としたモヤモヤな気持ちが、「子どもへ性教育をするのはまだ早い」という言葉に繋がります。しかし、今は子どもでもネットで情報を知ることができ、小学生でもAVを見られる環境にあるからこそ、偏った知識にならないよう、「興味を持つことはあたりまえ」と肯定したうえで大切な話として早いうちから面と向かって伝える必要があるのです。

子どもへ伝える手段として、身近なことから話すことが大切です。例えば日本語と他の国の文化や食べ物の違い、肌や髪の色・体型や洋服など見た目による違いが多種多様であることを伝えます。それだけたくさんの人がいるのだから、心の中も一人一人違っているのはあたりまえです。

その違う部分が「個性」であり、この個性は他人が「あなたらしくない(女性らしくない・男性らしくない)」といった干渉をするのはタブーであると伝えるのです。自分と自分以外という視点を持つことで、たとえ親子や友人関係であっても相手に自分の意見を押し付けないことを教えることが大切です。

その為には、教える側も「ピンクが好きな男の子も、戦隊もののレッドになりたい女の子も、色々な考え方があって面白いね」という感覚を持つことが必要です。
親や先生がきちんと自分を見て話してくれることは、最初は分からずとも子どもの心に残ります。それはいつか自分自身がLGBTなどのジェンダーに関わる問題にぶつかった時、友達から相談を受けたとき、周りの誰かが少数派ゆえに辛い扱いを受けた時に、「こんな時どうしたらいいのか」と相談する先があると安心感になります。

編集部のここが「#たしかに」

筆者自身、子どもを持つ親として、子どもが思い悩んだり違和感を持ったりした時に相談してもらえるだろうか、どんなことを伝えたらいいのかということを考えながら今回のテーマに挑みました。自分たちが子どものころに受けた教育から色々なことが変化するからこそ、その変化を柔軟に吸収していきたいなと感じました。

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