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2021年は日本茶が面白い!元旦から試せる新しいお茶の楽しみ方

宴会の席で試したいお茶割り

――この時期おすすめのお茶の飲み方ってありますか?

その質問待ってました! お正月だからこそ、ちょっと特別な「玉露」を使って試してもらいたいレシピがあるんですよ。

▲京都宇治田原町で、自然仕立てで栽培され、低温熟成させた高級玉露の茶葉

―― 「玉露」ってお茶のなかでも高級品ですよね。普通のお茶とどう違うんですか?

玉露は一定期間覆いをかぶせて日差しを遮って栽培したお茶で、お茶の旨み成分である「テアニン」がたくさん含まれているんです。

お茶の成分で「カテキン」って聞いたことがあると思うのですが、これは渋みの成分になります。茶葉に日光が当たることで、テアニンが分解されてカテキンに変化するんですね。

――なるほど。だから日光を遮ってつくられる玉露は旨みが強いんですね。で、一体どんなレシピなんですか?

お正月は普段より日本酒を飲む機会が多いのではないかなと思うのですが、実は日本酒と玉露の相性がすごくいいんです。

玉露の茶葉を10gほど、ごく少量の水を注いで10分ほど置くと、ものすごく甘みのある玉露のエキスが出てくるんです。その上から日本酒を足していくと、日本酒独特のアルコール臭も消えるので、日本酒が苦手な人も飲みやすいと思います。

――お酒のウーロン割りとか緑茶割りは聞いたことがありますが、これはすごく興味がある!

お茶で割ることによって、胃腸の負担を軽減して二日酔いになりにくいんですよ。この玉露割りは飲んでいて疲れないし、いつまでも飲めるので、かえって危険かもしれませんね(笑)

玉露を使わなくても、日本酒のなかに好みの量の茶葉を入れて香りを出し、翌日に飲むのも爽やかです。ちなみに滋賀県でつくられた「朝宮香駿(あさみやこうしゅん)」という煎茶があるのですが、この茶葉を日本酒に漬け込むと、華やかな桜のような香りが日本酒に移り、いつもの日本酒とはまったく印象が変わるのでおすすめです。

―― これは確実に飲みすぎてしまいそう……

暴飲暴食で胃疲れしたときは、カフェインの少ない「ほうじ茶」がいいですね。熱いお湯で淹れてゆっくり飲むと、負担のかかった胃も落ち着くと思います。

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