これは、バターの域を超えている!
▲石川さんが扱うイタリアの乳製品企業 ”BRAZZALE”のプレミアムバター”SUPERIORE Fratelli Brazzale ”。
―― はじめまして。いきなりですが、早速バターを試食しても良いでしょうか?
ぜひぜひ。トーストは用意していただいてますか?温かいですか?
▲美味しいバターのために、美味しく焼けると噂のBALMUDAで食パンをスタンバイ!
―― 準備万端です!おすすめの食べ方を教えてください。
パン1切れにバターを丸々1個(20g)、全部乗せちゃってください!
▲端から端まで塗って、なんとも贅沢なバタートーストに。
―― 1個全部!?結構ありますね。かなりモリモリですが、大丈夫でしょうか?
大丈夫です。いい感じだと思います!いっちゃってください!
▲初登場!イタリアの激ウマバターを試食する編集部塚崎氏
―― おー!?お・美味しい!バター?というかクリームみたい?まるでデザート?
ドンピシャの反応で嬉しいです!牧場のソフトクリームっぽくないですか?圧倒的ミルク感!
―― たしかに牧場の味!
グラスフェッドバターを探している中で、出会ってしまったんです。これ自体はグラスフェッドじゃないんですが、パッケージにひと目惚れ。試食してその激ウマぶりに、食の価値観が変わりました。
―― グラスフェッドバターってなんですか?
日本の牛は穀物が混ざった餌を与えるのが一般的ですが、グラスフェッドバターは草しか食べてない牛のミルクで作っているんです。牧草だけで育てるには放牧できる広い敷地が必要で、日本ではなかなかできないのが現状。放牧自体が少ないんです。
―― へー。それは知らなかったです。どうして興味を持ったんですか?
「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」(ダイヤモンド社)という本があって、そこに、バターコーヒーダイエットのことが書いてあったんです。ケトン体を促すダイエットでこれにハマりました。使うのはグラスフェッドバター。日本製はほとんどないから、ニュージーランドとオーストラリアからの輸入品がメイン。これが高い!バターの関税って高いんですよね。そのコストをどうにかできないかと。
―― 意外に石川さん、健康系なんですね。
そうなんです。ぼく長生きしたいんですよね。健康系の本、多分100冊くらいは読んでいます。少食が長生きの秘訣という説を過去に読んで感化され、ぼく1日1食しか食べてないんですよね、今。
―― えっ?すごい。でもたしかに、食べると内臓に負担がかかるっていうから、内臓を休めるのは理にかなっているような。
ヘルシーな食生活を広めたいんですが、健康推しって怪しいじゃないですか。それに、健康がいいとみんな思ってるんだけど、いざお金を落とすかっていうとまた違う話になっちゃう。
―― そうですよね。頭では分かっていてもなかなか…。
なので、「美味しく食べてたら、いつの間にか健康体になっちゃった」っていうのを狙っています。だから商品は絶対美味しくないとダメなんです。
―― バターと健康って一見結びつかないから、ギャップに驚きますね!他に、商品を選ぶ基準ってあるんですか?
激ウマとエシカル、サスティナブルの3つを大事にしています。今回、クラファンに挑戦したイタリアのBRAZZALE社は創業230年以上のイタリア最古の老舗乳製品企業で、いくつかの牧場と契約していますが、公正公平を掲げています。エシカルは人に対して倫理的かどうか、サスティナブルは環境的配慮と捉えています。
――なるほど、SDGs的発想。これから企業はその視点がますます大事ですよね。ところでクラファンは達成率2243%とか。すごいですね!
そもそもの設定が低かったのかもしれませんが、開始30分で目標を達成しました。知り合いにも応援いただいたのですが、最終的にはほとんどが知らない方からの支援でめちゃめちゃ嬉しかったです。イタリアに対するテストマーケティング的な意味合いもあったのでホッとしています。
――商談にこぎつけるのも大変だったとか。
そうなんです。最初HPの問い合わせ窓口から連絡したんですけど、スルーされて。メールも送りましたが音沙汰なく…。SNSからアプローチしてやっと返事がきたっていう。こじ開けました(笑)。
――その熱意、見習いたいです。
▲モンゴルの砂漠にて