仕事は自分でつくるもの。発想を変えて、転機が訪れる。
――まずはどんなことを?
目論見として地域おこし協力隊では、旅行代理店と組んで観光ツアーを企画するなど、今までの経験が活かせると思っていたんです。だけどそういう土壌はなく…。ならば色々チャレンジしていこうと。その一つが情報発信でした。これなら得意だぞと。
――インスタグラムを拝見しましたが、いいですよね。発信する際は、どんなことを意識しているんでしょうか。
枕崎市の魅力はもちろん、田舎暮らしを考えている人の参考になればと思っています。始めた当初は、フォロワー数の目標を3,000人に設定し毎日更新していました。結果最初の3ヶ月は毎日10人くらいずつ増え、およそ12ヶ月で目標を達成しました。直接DMをもらうことも多く嬉しかったですね。
――直接反応が見られるのは嬉しいですね。SNSをきっかけに変化はありましたか?
半年くらいで転機が訪れました。桜島で毎年開催されている「THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL」と県がタッグを組んで県内観光を促すキャンペーンに、インスタグラマーとして声をかけてもらったんです。
――観光PRのチャンス到来ですね!
ヘス(フェス)当日にも出店者側として参加し、枕崎市の特産品であるかつお節を使った郷土料理・茶節(ちゃぶし)のPRをしました。私自身それまでは市内に留まっていることが多かったのですが、市外でPRするほうがいいんじゃないかと気づいたんです。
――たしかに、人が集まる場所でのPRは効果も高そう!他にはどんな活動を?
イベント参加の機会も増えて、そこでたくさんの人と繋がり、テレビやラジオに声をかけてもらえるようになりました。県内の著名なインフルエンサーとも知り合い、その方が「SNSの投稿を本にしたら」と背中を押してくれ、自費で本も出版しました。
――自分で行動を起こして、周りも巻き込んで、いい感じですね!
「ただいてくれればいい」と言われていた当初からは想像もつかないほどの広がりです。前例がないからルールもなくて。自由にさせてもらえたのが良かったのかもしれません。
▲かつお節を使った茶節(ちゃぶし)という、鹿児島県の伝統的な飲み物を提供し枕崎市をPR