日本酒が美味しくて福井行きを決断
ーーそこからどうして福井に?
会社時代の後輩がたまたま福井の仕事をしていて、『福井人』という本と「花垣」という日本酒をくれたんです。「福井って面白い場所なんですよ」って。それまで福井はまったくイメージがなかったんですが、本を読んだらすごく面白そうな人たちがいるし、しかもいただいた日本酒がすごく美味しくて! 友人と二人で夜通し飲んで一升瓶を空けちゃいました。
▲大好きな日本酒、真ん中が特にお気に入りの「花垣」
ーーよっぽど美味しかったんですね。
そう!「福井ってお酒が美味しいんだ、行こう」って決めました。そこから地域おこし協力隊を募集していることを知り、導かれるようにここまで来た感じです。縁もゆかりもないのにもう7年も福井にいるなんて、自分でもびっくりです。
誰もが主人公になれるまち
ーーいろんな価値観にふれたいとのことでしたが、正直、都会の方が出会いが多くないですか?
そうですね、人に会える確率は都会の方が高いかもしれません。でも、福井のような地方都市ではいい意味でも悪いいいでも目立つことはできると思います。例えば東京にいて、気になる人に「会いに来ました」と言っても埋もれてしまうけど、「福井から来ました」と言えばインパクトがあるし、思い出してもらえる(笑)。地方にいる優位性って実は結構あるんじゃないかな。
ーーなるほど。たしかに、今回のインタビューで「福井にあるクマゴローカフェ」ってすぐにインプットされました。きっと忘れないと思います(笑)
でしょう(笑)? そういう意味では、福井のまちって誰もが主人公になれる可能性を秘めていると思っています。
▲「クマゴローカフェ」誕生のきっかけとなった「リノベーションスクール@福井」