EXILEは、みんなで担いできた大きな“お神輿”
前編の最後では、「外国語が苦手」とご自身のウィークポイントを教えてくださったTETSUYAさん。実際にはダンスや他のことにおいても、ウィークポイントがあると言います。でもそこにばかり目を向けて悩むのではなく、長所を伸ばすことを意識しながらここまでやってきたんだそう。
「基本的には『苦手なことはやらなきゃいい』って思っちゃうタイプです。僕はお芝居やバラエティで目立つのは苦手ですが、EXILEメンバーの中で特にバラエティで活躍しているメンディー(関口メンディー/EXILE・GENERATIONS)や、お芝居の世界でも活躍している岩ちゃん(岩田剛典/EXILE・三代目 J SOUL BROTHERS)に任せた!みたいな気持ちになります(笑)。グループで活動しているからこそ、自分ができなくても得意なメンバーがいるなら任せて、譲れないものを磨いていけばいいと思っています」
それは言い換えれば、EXILEメンバーそれぞれが強みや関心を生かして、ダンス以外のシーンでも活躍しているということ。お話を聞いていて、ますますEXILEはただのパフォーマー集団ではなく、さまざまな才能の集まるギルド集団なんだと感じます。
2021年9月27日にデビュー20周年を迎え、新たなスタートとなるEXILEについて、TETSUYAさん自身はどう考えているのでしょうか。
「僕は2009年のタイミングで加入したので、正直に言えば不思議な感覚です。ただ、EXILEはもちろん自分たちのことですが、自分たちではない何か……そうだな、僕らが担いでる“お神輿”みたいな存在なんですよね。先輩たちが担いで繋いできたお神輿が20年経つ感覚です。
他のグループにはない形態なので、変化するたびにファンの皆さんを戸惑わせたり悩ませたりしてしまったこともあったと思います。でもそうやって変化を恐れず進化し続けながら、EXILEというお神輿を形作ってきたんじゃないかなって。だから『まだまだ僕たち担ぎ続けるので、一緒にもっと輝くものにしていきませんか?』という気持ちですね」
「お神輿という表現は初めてしました」とTETSUYAさんは言いますが、ぴったりな表現のように感じます。EXILEは自分たちのものであって、自分たちだけのものではない。時代や世代をこえて変化をしながら形成されてきたお神輿を担ぐ一員として、これからTETSUYAさんが担っていく役割とは?
「僕自身メンバーの中でも先輩メンバーになり、後輩グループも増えました。先輩としてカッコいい姿を見せ続けて行きたいですし、EXILE魂を後輩に継承していく段階に来たなと思います。そのなかでダンスを軸に『健康』や『教育』のジャンルを確立していきたいです。
これはどの時代にもなくならない普遍的なものだから、哲学やノウハウをきちんと作っていけば、どの時代のどんな人にもフィットすると思います。もし一緒に担ぎたいと思ってくれる後輩が来たら歓迎しますし、若い風を吹かせてもらえたらなって」