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「好きを仕事に!」こそ腹黒く。発酵デザイナー・小倉ヒラクさんの戦略とは?

スキルのかけ合わせは、距離があるほどいい!

土壌の選択だけではなく、自分の持つスキルとのかけ合わせも重要です。

僕は、過去に培ってきた「デザインスキル」と、自分の好きなこと「微生物・発酵」をかけ合わせて「発酵デザイナー」をしています。この2つは、距離が異常に離れてるんですよ。だから、僕にしか出来なくて、ほとんど再現性はない。そのオリジナリティが強みですね。

ちなみに、競争相手がいないということは、僕は大きなブランドになれない、ということでもあります。ブランドっていうのは、複数の競争相手の中で抜きん出ることができて初めて確立されるものですからね。

——近いものだと、ダメなんですね?

いや、そうでもないんです。距離が近いもの同士のかけ合わせの場合は、必要性が伝わりやすく、需要も喚起しやすい。それゆえ、真似されやすい。だから、そういうかけ合わせを選んだ時は陳腐化する前に、ブランドを作り上げる必要があります。

どちらも良し悪し。かけ合わせの特徴によって、しっかり戦略を立てていくことが重要ではないでしょうか。

と、言いつつ、僕もまだまだ悩みます。ずっと考え続けていますね。

(発酵デパートメントの外観と、小倉さん)

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