誰もが失敗しても、信じて見守る社会を目指して
たかまつさんが目指している「理想的な社会」とはどんなものでしょうか?
多くの人々が「自分で国や社会を変えられる」と思えるような社会です。なので、もっと身近な人たちと政治について話す機会が増えてほしいと思います。
後は、「子どもを信じてあげる世の中」になったらいいですね。若い人や子どもは「経験不足だから守るべき」って考えがあると、いつまでたっても社会は変わらず、「前の方がいいよね」って時代に逆行すると思います。
ネットだってたまに繋がらなくなるけど、私たちは「便利だから」って使っているわけで。失敗はつきものなんですよ。大事なことは、その失敗を教訓に同じようなミスをしないように対策を立てていくことです。子ども達や若い人、政治家が「失敗しても、信じて見守ってあげる」といった姿勢が必要だと思います。
表舞台に立つ活動をしていると、心ない言葉を浴びせられることもあるかと思います。たかまつさんは、そんな時どう対処されているのでしょうか?
正直なところ、2日に1度は「この仕事、辛くて辞めたい……」って思うんですよ。そのくらいギリギリの状態でやってます。そんな中、動画のコメントに救われたり、授業で子ども達の笑顔に触れたりして、なんとかやっていけています。

メディアで見るたかまつさんは、意気揚々と話している姿が多かったので、「ギリギリの状態でやっている」のは少し意外でした。
もちろん、仕事で楽しい部分もありますよ。後は、私は性格的に黙っていられないタイプで(笑)。おかしいと思ったことに対してはきちんとおかしいといわないと落ち着かないんですよね。だから、この仕事を続けられているんだと思います。
最後に、プライベートと仕事での今後の目標について教えてください。
プライベートでは、自分をもう少し労ってあげられるようになりたいです。コロナ前までは1分1秒でも惜しいと思っていたけど、最近はお花を見て「綺麗だな〜」って思う心の余裕が出てたんですよ(笑)。
他にも、将来的には結婚もしたいし、子どもも欲しいと思っています。
仕事の方は、もっと世の中に主権者教育を広めて、子ども達と一緒に社会を変える場を作っていきたいです。社会を変えたいという気持ちだけではなく、実際に変える場を提供したいんです。そのためにも、地域で「若者議会」を作って、社会を変える色んな働きをしていきたいなって思います。

編集部のここが「#たしかに」
日本は、失敗が許されない厳しい国だと言われています。「失敗」という言葉はネガティブな考えや後退しているイメージを想起させるものですが、果たして失敗は悪いことなのでしょうか?
失敗を恐れるようになり、失敗が許されない社会になっていくよりも、失敗を恐れず挑戦していける社会の方が、誰もが希望を持って暮らしていけるはずですよね。
たかまつさんが「子ども達や若い人、政治家が失敗しても、信じて見守ってあげるといった姿勢が必要」と言っていたように、失敗してもきちんと反省し、ちゃんと前を向いて歩いていけるような社会になるように、たしかに編集部も私たちなりにできることをやっていこうと思います。
決してブレることのないたかまつさんの今後の活動を楽しみにしています!
たかまつななさんのオフィシャルサイトはこちら
https://www.takamatsunana.com
写真提供:株式会社笑下村塾