日本酒の素晴らしさを世界へ
―― 将来の目標はありますか?
実はお店の形を少し変えたいなとは思っています。
―― 具体的にはどんな風に考えているのでしょう。
もっとお客様と近くなれるような、単に日本酒や食事を提供するだけでなく、想いを確実に届けられるお店にしたいんです。エンターテイメント的な要素も出したいと思っています。
―― エンターテイメント的な要素って、どんなことですか?
今回コロナ禍で飲食業界が大打撃を受けましたが、一方で支えてくれたつながりの大切さを強く実感しました。それをもっと強くしていくことが、アフターコロナの飲食業のあり方なんじゃないかと自分は思っていて。料理人である僕らがどんな人で何をしているか、生き方を晒し応援してもらう関係性、世界観を作ることが大事なんじゃないかと。
―― 単なる居酒屋というより、コミュニティのイメージでしょうか。
そうですね。例えば有名なアミューズメントパークも、その世界観に共感して遊びに行きますよね。出口の形は違うけど、そういう場所に僕の居酒屋もなれたら。そして最終的には海外に店を構え、燗酒の魅力を世界中に広めたいです。
編集部のここが「#たしかに」
日本酒といえば冷酒という固定観念が覆された今回のお話、戦前は常識だったお燗番という仕事もとても興味深かったです。でもたしかに、ワインにソムリエがいるように、種類の多い日本酒こそ相談できるプロがいたらより楽しめそうだと思いました。
実は日本酒はアミノ酸が豊富で、体に良いということも教えていただきました。燗酒は、温めることでアルコールの分解が早まるため、適量で楽しく飲めるそうですよ。
これからますます燗酒も美味しくなる季節。今年の冬は燗酒にトライしてみようかな。高崎さん、ありがとうございました!
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福島県双葉町アートプロジェクト
http://www.overalls.jp/cn1/futaba-02.html
取材・執筆:松村聡子 編集・取材撮影:#たしかに編集部