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老舗洋食店の経営を「V字回復」できるか。坂本さんに聞く100年続くお店のつくり方

リクルートで25年。この経験を、お店づくりに。

——お話を聞くまでは、リクルートの仕事と洋食店は、結びつかないなぁと思っていました。

いやいや。もともとリクルートに就職を決めたのは、“店の経営に役立つ経験を”というのが理由でした。最終面接の時に夢を聞かれ、「将来は家業を継ぎたいです」と。そのためにここで経験を積んで、企業のトップに会えるような営業経験を積みたい、と伝えたのを覚えています。5年くらいで辞めようと思っていたのですが、結局25年いました。

——そうだったんですね!でも、なぜ25年も延びたのでしょうか?

5年じゃ、まだまだ店に貢献できないな、と感じたんです。当時、企業の採用を支援する部署の営業をやっていたのですが、そのノウハウだけじゃ洋食店の経営は難しいだろうな、と。親父もまだピンピンしていたので、まだまだ自分の知見を広めようと。その後、本格的にマーケティングを扱う部署に移り、いろいろ取り組みました。その後マネジメントも経験。気づけば25年経っていました。だけど、さっきお話ししたとおり、店の危機に直面してリクルートを辞めることにしたんです。

——営業やマーケティング、マネジメントといったビジネスの経験が、お店を支えているんですね。

会社を辞めると言ったとき、周りには「もったいない」って言われたんです。だけど、そうじゃないんだよと。経験したことは全て自分の中に残っていて、ビジネスと飲食業と、まったく違う世界でも活かせると証明したいんですよ。

↑リクルート時代の坂本さんと同僚の皆さん

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