
専業主婦から一転!ものづくりの世界へ飛び込んだ、飛永かの子さんのクラフトビールづくりと夢への挑戦

おこもりが続く中、みなさんはどのように過ごしていますか?周りを見渡すと趣味を見つけたり、オンラインレッスンを始めたり、副業を始めた方もちらほら。新しいことに挑戦する方が増えている気がします。
ところで、先日お話をうかがった『Kanoco BEER & MARCHE』の飛永かの子さん。今ではクラフトビールの職人で、さらには経営者でもありますが、起業する前は専業主婦だったそう。「何かやりたいけど、どうやって始めたらいいんだろう」と悩んでいる方のヒントがあるかもしれないと思い、お話をうかがいました。
飛永かの子さんプロフィール
鹿児島県生まれ。幼い頃は父親の転勤に伴い東京と熊本を行き来し、大学を機に上京。大学卒業後はSEとしてキャリアを積み、結婚後不妊治療に専念するため離職。その後専業主婦期間中に、JSAシニアワインエキスパート、CPAチーズプロフェッショナルの資格を取得。大学でキャリア支援プログラムに参加し、起業。クラフトビールづくり、酒屋経営、イベント運営、ワインセミナーの講師など幅広く活躍。

新しいことを初めて、自分の世界を広げたい。
――先日はクラフトビールのお話、ありがとうございました。ところでかの子さんのビールづくりは、醸造体験から始まったんですよね?
そうなんです。たまたまテレビを見ていて、クラフトビールに興味をもって。仕事にできないかと考え、まずは茨城県にある常陸野(ひたちの)ネストビールさんで体験したのが始まりです。
――仕事にしたいと思ってもノウハウがないと難しいですが、体験から始める、というのはいいですね!
もともとワインに興味があって、シニアワインエキスパートの資格も持っているんです。母方の実家が焼酎の酒造だったり、弟が熊本のワイナリーに勤めていたりと、お酒には縁があって。
――起業志向は以前からあったんですか?
ぜんぜん(笑)。大学卒業後はSEとして働いていて、結婚して子どもを望みましたが自然には難しくて。不妊治療に夫婦で取り組みました。これが本当に大変で…。病院から突然「明日血液検査があります」と、連絡が来るんです。仕事との両立は無理だと感じ、一度離職し不妊治療に専念したんです。
――たしかに仕事は急には休めないですよね。ライフステージの変化って、女性は大きな決断を迫られることが多い気がします。
5年ほど通院しましたが叶わず、その間は専業主婦として過ごしました。区切りをつけて次に何をしようかと考え、まずは大学のキャリア支援プログラムを受講しました。最初は再就職を考えていたのですが、やりたいことがなかなか見つからなかったんです。
――SEに復帰するという選択肢はなかったんですか?
なにか新しいことに挑戦したかったんです。新しい自分に出会える気がして。世界も広がるし。シニアワインエキスパートの資格を活かして、ワインセミナーの講師などはしてたんですけど。そんなときに偶然、クラフトビールの魅力を知り興味を持ったんです。「つくり手の数だけレシピがある」、これなら私にもできるかも、と。
▲オリジナルのクラフトビールほか、かの子さんがセレクトしたインがずらり。選ぶのに迷ったら気軽に相談して、とかの子さん
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