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専業主婦から一転!ものづくりの世界へ飛び込んだ、飛永かの子さんのクラフトビールづくりと夢への挑戦

コンセプトは“Have a lovely day”。

――それで、常陸野ネストビールさんへ体験しに行かれんたんですね。

自分で考えたレシピで、さまざまなクラフトビールを6種類ほどつくりました。

――6種類もですか?例えばどんなビールでしょうか?

ゆずや味噌、バニラなどいろいろ。そこでレシピづくりの勉強をさせてもらいました。無事レシピを完成させその後ツテをたどり、南信州ビールさんにビジネスとしてクラフトビールづくりを相談しました。

――味噌って斬新ですね!どんな味がするのか想像もつきません。南信州ビールさんも、クラフトビールを手がけているんですか?

そうなんですがスパイスを使ったビールはつくっていないので、「面白い」とご協力いただけることになりました。

――たしかに、スパイスを使うって珍しいと思うのですが『Kanoco BEER & MARCHE』にはどんなビールがあるんですか?

最初に作ったのは『リリィスタウト』で、黒ビールにバニラやカルダモンを加えました。スパイシーさと甘さを組み合わせて。ワインのような余韻を楽しむビールをめざし、特別な一日を過ごしてほしいという思いを込めました。コンセプトは“Have a lovely day”です!

――ワインのように楽しむビールっていいですね!

その後もオリジナルレシピで、コーヒーを使った『ブラウンエール』や、和を意識した『ヤマブキエール』などを開発しました。でもスパイスを使うこと自体は珍しくはないんですよ。コーヒーを使ったスタウトビールがすでにあって、それを参考にレシピを考えました。

――前編で教えていただいた、ポートランドの「良いところを認め合うクラフトビールづくり」を実践されているんですね。

色々なクラフトビールを飲んで、美味しいと思ったら自分なりにアレンジしています。最初のクラフトビールを完成させたのが2016年。そこから毎年3〜4種類つくっていますが、ベースは活かしながら毎年少しずつ改良を加えています。

――年々美味しくなっているんですね!

配合バランスも含め、レシピ開発って結構難しいんです。例えば、ジャパニーズエールというコンセプトで着手した『ヤマブキエール』は、ゆずと山椒と、本来は緑茶を使いたかったんです。だけど、いろいろ試す中で、紅茶の方がしっくりきた。コンセプトからは外れたけど、試行錯誤しながら面白い発見があるのはクラフトビールならではだと思います。それでも名前には和を残そうと、日本の色名である”ヤマブキ”をつけました。

――レシピ開発の際、大事にしていることはなんですか?

まずはテーマを考えます。それには何が必要かとアイデアを練ります。でも、一番大事なのは自分が飲みたいかどうかですね。

南信州ビール

▲Kanoko BEER&MARCHEのクラフトビールを醸造中「南信州ビール」にて

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