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45歳で一念発起。大手メーカー勤務の安定を捨て夢に賭けた、Curry福満堂三浦さんのこと

仕事に手応えを感じたい。

――サラリーマンを辞めるのは、怖くなかったですか?

マイホームも買ってローンが残っていたので、それは少し怖かったです。でもサラリーマン、というかBtoBの仕事って、自分でやっている仕事の手応えが感じにくいですよね。自分で何かを作っているわけでもないし、単なる商品の代弁者。極端な話、自分が信じていないものであっても、信じているフリをしなければならない部分もあって、その悩みが大きくなっていました。

――会社が大きければ大きいほど、個個人の手応えが薄くなる感じ、たしかにわかります。

サラリーマンの最後の3年は、マーケティングの部署でイベントを担当していました。イベントに来てくれるカスタマーと直接触れ合う事で、BtoCの仕事って、やっぱりいいなと思った。そして、自分で作ったものを直接届ける仕事がしたいという思いが強くなっていったんです。

――仕事にやりがいを感じたい、と思ったんですね。

サラリーマンって不満は多い(笑)。フリーランスは不満はないけど、不安はある、今しみじみ感じます。

――たしかに。フリーランスの身としてはとても共感できます(笑)。物件探しは順調でした?

いや、それも大変でした。自宅が都下だったので、最初はその近辺で探しました。理想は一軒家でしたが予算的に難しく、当初はビルのテナントを中心に探していたんです。でも、いい物件を見つけて「決まりそうかな」と思っても、「カレー屋をやる」というと必ず断られてしまうんです。

――え?そうなんですか?

やっぱり、匂いが出るので、周りのテナントに嫌がられるみたいなんですよね…。

――たしかに、いい匂いではありますが、少し強いですかね。

それでやっぱり一軒家じゃないと、と思い直し範囲を広げたんです。そしてたまたま、この場所が見つかりました。当時、ジョンソンタウンがメディアで取り上げられ始めた頃で、「人気の場所らしいぞ」と。最初にお店を持つには絶好の場所だと思いました。

――なるほど。ジョンソンタウンって、特徴的な街だから思い入れがあると勝手に想像していましたが、まさかの偶然(笑)。

ですよね…。期待に応えられずすいません(笑)。

――でも周りは、やっぱり「この街に惹かれて」という方が多いですよね?

もともとは近くに米軍基地があって、そのための米軍専用住宅だったんです。このエリア一帯がアメリカナイズされていて、ちょっとした観光地にもなっています。そのような文化を好きな人が集まって来る場所ではありますね。お店だけでなく住んでいる方もいて、うちも店舗兼住居になっています。

福満堂三浦さん

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