ニーズや儲けに関係なく、美味しいものを追求したい。
―― 強みといえば、小島屋さんのオリジナル商品はユニークですよね。飲み物に合わせたナッツの企画も魅力的だと思いました。
もともとクラフトビールが好きで、ヤッホーブルーイングさんの“よなよなエール”のファンだったんです。「このビールに合うナッツを作りたいなぁ」と思っていたところ社長の井出さんにお会いする機会があり、直談判し快諾いただきました。商品開発にも協力いただいて。最終的にはパッタイ味のナッツを完成させました。
▲画像右:海老踊るパッタイ風ナッツ、左:ノリに乗った海苔の佃煮風ナッツ
――パッタイって、タイ料理ですか?発想がユニークですね!
試作段階では100種類以上のおつまみを試しましたが、意外に純和風の“なめたけ豆腐”や“里芋のにっころがし”も相性が良かったです。ただ、ナッツにするのは難しかったです(笑)。
――アスリートのためのミックスナッツや年代別、サラダ用などオリジナル商品もたくさん作ってますよね。
ナッツって素焼きが人気なので、ニーズのあるものを作った方が商売的には正しいのかもしれない。だけど「美味しい」を追求したいんです。あと「映え」も全然興味ないんです。
――たしかに、こんなこと言ったら失礼ですが、「アメ横」は映えじゃないですよね(笑)。
(笑)。でもね、よく都心出店のお声がけも頂くんですよ。ただその場合、パッケージを変えて、値段を上げてってなるんですよね。例えば、職人の技術や素材が理由で高くなるのは納得できますが、オシャレだからとか場所が違うから高くなるということはしたくないんです。だったらアメ横まで来てねって。もしくはネットでお願いしますって。
――美味しいものが適正価格で手に入るのが、アメ横の魅力ですね!