誰かにすすめたい本だけ販売する、ちょっと変わった本屋「AKUSHU」が描く未来図

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2021.06.11.Fri.
#たしかに編集部

本が持つ可能性を信じて

ーー石田さんは20年以上書店での経験をお持ちですが、大連さんと西村さんは異業界で、しかも会社の経営者ですよね。どうして本屋を始めようと思ったんですか?

大連:僕は仕事柄、採用や教育など人の人生に関わることが多く、「後世の人のために役立ちたい」という思いを常に持っていたんです。事業承継にも興味があり、自分にできることがないかなと探していたところ、福井の老舗書店「安部書店」さんが、オーナーの高齢化や業績との兼ね合いなどの理由から書店を閉めるという話を聞きました。

書店を引き継ぐのか、まったく違うビジネスをするのか。その時はまだ何も決まってなかったんですが、いろんな得意領域を持つ人たちと複数で経営するのはどうかなと思ったんです。そこで、10年来のつきあいがある西村や書店経験の豊富な石田に声をかけました。分野は違っても一緒に何かできると相乗効果が生まれるかなと思って。

AKUSYU 大連達揮さん

▲「僕、直感で動くタイプなんですよね」と大連さん

ーー急に声がかかって西村さんは驚いたでしょう。

西村:そうですね。当初は本屋として承継するかどうかも決まっていない状態でした。でも、文化の発信源である老舗書店がなくなるって、福井のような地方都市では大きな損失なんですよね。僕も自分の家業を引き継ごうと決心したのは本がきっかけだったこともあり、やるなら本屋だろうと。

本を通して人と人をつないだり、誰かの人生を変えるきっかけづくりができたりするといいなと考えていました。

ーー石田さんは当時どんな心境だったんですか?

石田:私はまさに「安部書店」で20年以上働いていたので、書店経営の厳しさを痛感していました。もちろん本は大好きで、以前入院した時も本のおかげで救われたんですよね。本の良さは感じつつも、一度は書店からは離れようと思っていたのですが、二人の本や書店に対する想いを聞き、私も一緒に働きたいと思うようになりました。

AKUSYU 石田さん

▲本のなかでも物語が好きな石田さん

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