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【前編】「人を笑わせたい」ことから始まった。俳優・加藤諒さんが演じることを続ける理由

加藤諒流「緊張しない方法」

ーー普段から仕事をする上で、加藤さんはどんなことを意識していますか?

自分の立場を考えて動くようにしています。主役がいる現場では、主役の方が動きやすいようにサポート役につとめたり、自分が主役となる現場では、周りの人に僕から声を掛けるようにしていますね。

役割によって上下関係がつくような現場は楽しくないので、キャストの方や裏方の方など、積極的に色々な役割の人に話しかけて行って、みんなが発言しやすい現場の雰囲気を作るようにしています。

加藤諒たしかに

ーーちなみに、加藤さんはお芝居に入る時にドキュメンタリー映画を見るとお聞きしました。今もその方法は変わらないのでしょうか?

そうなんです。例えば、最近出演した音楽劇『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』に関しては検事の役だったので検事についてのドキュメンタリー映画を見てお芝居に生かしています。

役作りに直接繋がっているのかは分からないんですけど、自分の想像を超えている部分が本物の人たちにはあるので、それを見つけて役に投影しています。お芝居する時も自分がドキュメンタリー映画を撮られている本人の感覚で演じていますね。

ーー『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』、たしかに編集部で鑑賞しました!生演奏も相まってすっかり世界観に引き込まれました……。やっぱり観客の前での演技は緊張するものですか?

なるべく緊張しないように頑張るんですけど、どうしても緊張するんですよ。でも、先輩方も「本番は緊張する」と言っていたので、みんな緊張するんだと思います。

自分の中には「良い緊張」と「悪い緊張」があって、良いのは緊張しながらも集中できている時で、悪いのは緊張して頭がパニックになっている時です。出来るだけ良い緊張に持っていくため、コーヒーを飲んでカフェインを注入させたり、全集中の呼吸をやったりします。

ーー全集中の呼吸……?

本番5分前の舞台袖でやるんです。4カウント吸って、6カウント止めて、8かけて吐くのを繰り返すだけなんですけど、これをすると確かに呼吸が整えられて、落ち着いて舞台に挑めるんですよ。誰かから学んだとかじゃなくて、「どうやったら緊張がほぐれるか」ってネットでリサーチして見つけたんですけど(笑)

加藤諒たしかに

▲取材中、実際に「全集中の呼吸」をやっていただきました

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