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たしかに品川祐さん

tskn feature

#きっと死ぬまで満足しない

芸人・映像作家 品川祐さん

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「業が深いんですよね」エンターテイメント界をとことん欲深く突き進む品川祐さんの野望とは

自らの道を切り拓き、進み続けている憧れのあの人は、何を考え、挑戦を続けているのか。大切にしている価値観やそこに至ったエピソードから、自分らしく輝くためのヒントを探ります。

今回お話を伺ったのは、お笑い芸人で映画監督の品川祐さん。近年では「品川ヒロシ」の名義でたくさんの作品の監督・脚本を手がけ、活躍されています。

前編では、さまざまな創作活動にストイックに取り組む品川さんに、継続するために大切な姿勢について伺ってきました。テレビで拝見してきた“好感度低い芸人”のイメージとは違う、ものづくりへの真摯な思いに編集部一同とても感銘を受けました。

そしてこの後編では、品川さんの監督と芸人の仕事に対する率直な胸の内や、今後の野望をお聞きします。

品川さんのインタビュー前編はこちらから。

品川祐さんプロフィール
1972年4月26日生まれ、東京都出身。95年に相方・庄司智春と結成したお笑いコンビ【品川庄司】のボケ担当。
お笑い芸人として第一線で活躍する一方で、09年には自身の自伝的小説を原作とした『ドロップ』で長編映画監督デビュー。11年には原作・監督・脚本作品第2弾として『漫才ギャング』その他「サンブンノイチ「Zアイランド」「異世界居酒屋『のぶ』」「半径1メートルの君~上を向いて歩こう~ 『戦湯~SENTO~』」など。21年には、舞台「池袋ウエストゲートパーク」の演出を手がけるなど、エンタメ業界での活動の場を広げ続けている。

ヘリクツをこねて、自分の勝ちを導く

150前編で「好きな仕事であるほどストレスが多い」というお話がありましたが、かなり幅広くお仕事をされているなかで、体力的にも精神的にも辛さを感じることはないのでしょうか。

150うーん。映画やドラマを作るのも、芸人も全部趣味なんですよね。みんながゴルフや麻雀をやっているのと同じなので。趣味に時間とお金を使っていると思えば、別に回ると言う感じかな。

たしかに品川祐さん

150では、今お金を稼ぎながら作品を作っているのも、仕事というより趣味の延長にある感覚なんですかね?

150僕はいつも、自分の人生を考えるときにヘリクツをこねているんです。たとえば年収が5億円の人生が楽しいか、それとも映画の制作費とプロモーション費入れて5億円使えるのが楽しいかみたいなことを考える。

年収が5億円の人は趣味でお酒を飲みに行くとか、クラブにいくとか良い服を着るとかいろいろあると思うけれど、趣味に5億円全部は使えないじゃないですか。

150そうですね。結局諸々生活にかかるお金もあるし。

150でも僕の場合、映画を撮ることが趣味だから、数か月で5億円使える。 年収5億円の人は趣味に5億円は使えないけど、俺は年収5億円なくても趣味である映画作りに5億円を使えるから「はい、俺の方が楽しい」っていう(笑)。ただのヘリクツです。

150なるほど(笑)。

150でもこれが正しいとは思いませんよ。もし僕が年収5億円だったら、それ自体がモチベーションで「はい、俺の勝ち」って思うだろうし。結局自分の考え方次第だと思っていて。

とにかくヘリクツをこねて、自分の中で口喧嘩して「自分の勝ち」を導く。そうすれば、本当に等しくみんな同じぐらい幸せを感じられるんじゃないかなって。

150その考え方、面白いですね。他者や社会から見てどうとかは別に関係なく、自分が勝ちで、自分が一番楽しいと思えればそれでいいわけですもんね。

150そうっすね。だから自己啓発本とかを読むより、自分の頭で考えて自分自身を洗脳するというか、コントロールした方がいいと思う。これが自分の勝ちだって。

でも僕の中で反対意見もいつもあるんですよ。「でもそれってさ……」って。さっき年収5億の人とどっちが幸せかの話もしたけれど、もっと言えば、たとえばおじいちゃんとおばあちゃんが「来世でもこの人と一緒になりたい」と思っていたら、もうそれは最高に幸せなこと。勝者じゃないですか。

だから本当はもう、全員勝者だし全員敗者。勝者と敗者もないんだよなって。ただ、ヘリクツをこねるときに、自分の中での反対意見に負けないように考え続ける。そうするとだんだん自分のヘリクツがまとまってきて、それで生きていけると思います。

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