自分自身が一番の読者
田中さんは普段からメディア作りのためにどんなインプットをされていますか?
私は本や映画、漫画から気づきを得ることが多いです。幼少期から特に人の心の動きについて考えるのが好きで、河合隼雄さんの「心の処方箋」や土居健郎さん「甘えの構造」、梅原猛さんの本などは好きでよく読んでいました。私自身、既成概念の枠に縛られているなと思う事が多くて、周りとのコミュニケーションにも悩むタイプなんですよ。
ええ!そうだったんですね。
自分の考えている普通って「普通」じゃないんだとか、自分を苦しめていた枠から解放される瞬間って本当にほっとする気持ちになるんです。メディアが始まった2018年から、誰よりも一番先に「LIFULL STORIES」の記事を読む立場にいて、自分の経験と照らし合わせて記事を読んでいくと、自分もまた新しい視点で世の中や自分の暮らしを見つめなおすことができ、それが自分の動力源に変わります。
この「LIFULL STORIES」の一連の流れは、間違いなく私のライフワークでもありますし、自分自身が一番の読者なんだなって思いますね。
田中さんが編集長の理由が分かりました! メディアという手法に関わらず、色々な人の意見を受け止めるために大切なことって何だと思いますか?
「まずは一秒考えてみる事」だと思います。私は反射的に発言しないように気をつけるため、一瞬深呼吸をして、「相手は何を伝えたいのか」と考えを巡らせてから発言するようにしています。
例えば人って使っている言葉が同じでも、自分とは全然違う意図でその言葉を使っていることもありますよね。そうすると、お互い目線が合わずコミュニケーションがずれてしまうことになりますよね。だから一秒でも相手の意図に思いを寄せてみる事が大切だと思います。
今日の取材で田中さんや「LIFULL STORIES」が持つ世の中に対する思いを聞くことが出来て、胸がジーンと熱くなりました。
どんなテーマを扱っても、記事の読後感は「前向きな気持ちで生きていって欲しい」と言う気持ちでいます。
今はあまり頑張りたくない人には「それでいいよね」って伝えたいし、今やる気に満ちていて挑戦したい人は思いっきり励ましたいし、常に今を生きる人達に寄り添い応援していきたいです。
編集部のここが「#たしかに」
編集長の田中さんのパーソナリティーが「LIFULL STORIES」のコンセプトと重なっていて、「なんてメディアにぴったりな編集長なんだろう!」と感激してしまいました。
「LIFULL STORIES」のコアメッセージである「しなきゃ、なんてない。」その言葉は時に優しく時に厳しく私たちの心に自然と入ってきます。それは記事の裏側にいる編集部から「あなたも頑張って」と、声援が聞こえてくるからではないでしょうか。
WEBメディアって、「作っている編集部側はどんな人なのか?」までを知る機会が中々ありませんよね。だけど、編集部側の思いは記事を通して必ず読者に伝わって行くと信じています。
田中さんの思いが詰まった「LIFULL STORIES」のように、たしかに編集部も記事を通して、「常に今を生きる人達に寄り添いずっと応援し続けていきたい」と改めて思いました。
最後に、「LIFULL STORIES」でも「#たしかに」について紹介される予定です。公開されたらまたお知らせますね!楽しみに待っててください〜!
LIFULL STORIES
https://media.lifull.com/stories/
取材・執筆:吉野舞 編集・取材撮影:#たしかに編集部