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「失敗は自分の資産になる」ギリギリ役に立つ発明家・カズヤシバタさんが失敗を恐れない理由

制作を続けるためには「無理をしないこと」がポイント

たしかに編集部発明品のアイデアはどんな所から思いつくのでしょうか?

カズヤシバタさんネットやSF映画からが多いです。SF映画って近未来がモチーフになっているので、ユニークな小道具がよく出てくるんですよ。他にも、一般の方からのお悩みを聞いて開発を決めることもあります。

例えば最新作の『つぶつぶトルネード』はTwitterのフォロワーからの「缶入りのコーンスープを飲む時に、必ずと言っていいほど缶の底にコーンの粒が残ってモヤモヤします」という相談がきっかけでした。日頃からネタのストックを500個くらい溜めておいて、常にアイデアを練る仕組みをつくっています。

【発明】 コーン缶スープを綺麗に飲むための装置「つぶつぶトルネード」のご紹介 #shorts

実際に『つぶつぶトルネード』を見せてもらいました

たしかに編集部500個のアイデアですか! すごい数……。

カズヤシバタさんよく「なんでそんなにアイデアが出るんですか?」って聞かれるんですけど、アイデアって「何かないかな〜」と思って思いつくものではなくて。500個のストックがあっても実際にネタとして使えるのは10個ほどなんですよ。その中で「絶対に企業が作らないであろう」ギリギリの所を目指しています。

たしかに編集部結構なペースで作っているなと思っていたのですが、常にストックがあるからそう見えていたんですね。

カズヤシバタさん一度、YouTubeチャンネルを隔週でやってみたんですけど、動画制作を続けていく方に集中してしまい、モノづくりが置いてきぼりになってしまって。それから発明の回数も大切なんですけど、自分が楽しくモノづくりを続けるために「作品に向き合う時間」もきちんととるようにしています。

たしかに編集部モノづくりを楽しめる環境をご自身で整えているんですね。

カズヤシバタさん何事も継続するためには「無理をしないこと」が大きなポイントだと思います。楽しく仕事ができたら、人生も豊かになっていくはずですよね。なので、やりたくない時には作らないなど、日頃から自分の機嫌は自分でとっています。

たしかに編集部継続してモノづくりを続けるために、一番大切なことってなんだと思いますか?

カズヤシバタさん自分の技術力を客観的に見て、「今、一番自然に出来ることって何だろう?」と考え続けること。そうするとモチベーションにも繋がってくるんですよ。

他にも、趣味の時間を持つことも大切にしています。僕は趣味がキャンプなので、時々たったひとりですごい山奥に行くんです。自然の中に身を置くことで脳がリフレッシュして新しいアイデアが思い浮かびますし、「また明日から頑張ろう!」って思います。

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