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「業が深いんですよね」エンターテイメント界をとことん欲深く突き進む品川祐さんの野望とは

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好きなことで走りきって、そのまま死ぬのが理想

この先ドラマや舞台演出のお仕事も決まっているというお話もありましたが、今後の品川さんの野望をお聞かせいただけますか？

本当に欲張りなんだと思うんだけど、今まで予算が大きければ大きいほどいいと思っていたんです。ハリウッド映画とか日本の大手の映像会社で映画を撮りたいなって。でもこの間、ローバジェット（低予算）で『リスタート』を撮ったときに、50歳手前でこんな泣けんだって思って。

公式ブログでも拝見しました。熱い思いが綴られていて素敵でした。

映画を観た人に感動してもらえるのももちろん嬉しいですけど、映画を撮った自分自身がこんなに泣けるなら、やっぱりこれやりてえなって。ローバジェットで無名の若い役者さんを集めて、僕はある意味学校の先生みたいな役回りをして、みんなに「これで人生を変えるんだ！」って思ってもらえる作品づくりをしたいですね。

でも一方で、規模の大きい映画で「監督〜」とか呼ばれて、車で迎えにきてもらって……っていうのもやってみたいんです。業が深いですよね(笑)。

いいですね(笑)。それぞれに全く違う喜びがありそう。

あとは、奇跡的に僕がハリウッド映画を撮れて、奇跡的にレッドカーペットを歩いたとして、それでも『アメトーク』に出て有吉さんに何か言われたいっていう気持ちはありますね。映画で大成功しても、「バラエティのひな壇なんか」という気持ちにはやっぱり完全にはならないだろうし、どこまでいっても夜中にゲーム実況でゾンビに襲われて「あああ〜」とか叫び続けると思うんです。家族も大事にしたいし。

だからね、業が深いです。すげえ欲がある。楽しいです。若いときみたいにもはや服や車には興味なくなってきて、今はとにかくエンタメ業界を味わい尽くしたいです。

めちゃくちゃいいなあ……。本当に楽しいのが伝わってきます。ちなみに今のところ、味わいつくせそうですか？

いや、まだ無理ですね。

時間が足りない？

自分も役で出たいんですよ。自分の書いた脚本で監督して面白く撮るけれど、ポスターの中に自分がいない。普通だったらそれで満足なんですけど、僕は役としてそっちにも出たいんです(笑)。

(笑)。たまに俳優さんが監督しながら主演を務めるケースはありますよね。

ね。でも、自分で一人でかっこつけてセリフ言ったあとに「カット！はい、いいですね〜」ってするわけでしょ。「自分で自分の演技がいいと思ってんだ….」と周りからから思われるって考えたら恥ずかしい恥ずかしい！(笑)　だから誰かオファーしてくれないかな～って。