
2021年は日本茶が面白い!元旦から試せる新しいお茶の楽しみ方#たしかに

みなさま、明けましておめでとうございます!2021年も価値観発見メディア「#たしかに」と「#たしかに編集部」をよろしくお願い申し上げます。まだまだ自粛や巣ごもりな日が続くなか、どうせなら今年ならではの新しい楽しみ方を実践したいものです。そこで今回、以前 #たしかに にご登場いただいた、日本茶インストラクターの多田雅典さんに、お正月こそ試したい「お茶の楽しみ方」についてうかがいました。
多田雅典さんプロフィール 大阪府出身。大学卒業後、マーケティング会社を経て、2016年に約160年の歴史を持つ大阪の老舗製茶問屋・多田製茶に入社。企業のオリジナル日本茶の開発や、調理師専門学校等での日本茶授業など、従来の日本茶の枠を超えた活動を展開中。日本茶インストラクター・リーダー、日本茶アドバイザー専任講師(日本茶鑑定)、大阪茶業青年団主催 第61回・第62回 審査技術競技大会 優勝。

元旦に飲むべきお茶は?
―― 多田さん、明けましておめでとうございます! 昨年インタビューさせていただいてから、私もすっかりお茶の魅力にはまってしまいました。
明けましておめでとうございます。嬉しいですね〜。ありがたいことにいろんな方面でお茶への関心が高まっているようです。
――早速なのですが、お正月に飲むお茶ってあるのでしょうか?
お茶はもともと縁起物といわれていますが、京都では、湯飲みに結昆布と梅干しを入れ、煎茶を注いで飲む「大福茶(おおぶくちゃ)」が元旦に飲まれていますね。
▲こちらが元旦に京都で飲まれる大福茶(おおぶくちゃ)
―― 名前からすでに縁起が良さそうですね。
10世紀頃、疫病が流行っていた京都で、空也上人(くうやしょうにん)というお坊さんがお茶のなかに梅干しと結昆布をいれて天皇や病気の人たちにふるまったところ、悪疫がおさまったので、それ以来、無病息災を祈願して飲まれている歴史があるんですよ。
―― そんな昔から! 1000年以上も飲まれ続けているんですね。
正月は新年の挨拶にお年賀を贈ることもあるかと思うのですが、縁起物の「大福茶」は、贈り物にもぴったりだと思います。
記事をシェアする