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45歳で一念発起。大手メーカー勤務の安定を捨て夢に賭けた、Curry福満堂三浦さんのこと

自分が美味しいと感じるものしか、作りたくない。

――カレーはもう完成形ですか?スパイスの研究は続けているんでしょうか?

大きく変えるつもりはないのですが、「日替わりカレー」のような形で、味の追求は続けたいです。基本お店のカレーは、自分が美味しいと思うものだけ。奇をてらったものとか、映えとか、まったく考えていません(笑)。美味しくって、一皿で栄養もあって、お腹もいっぱいになる。うちのカレーは、ごはんの量が多いんです。僕のお腹に合わせているから。自分たちもほぼ毎日カレーを食べています。飽きないってことも大事にしています。

――自分が美味しいと思うものを作る。真だけど、改めて聞くと温かい気持ちになります。

自分がやりたかったBtoCの最たるものだと思うんですよね。飲食店って。目の前で、自分の作ったものを美味しいって言ってくれて、こんなに嬉しいことはない。何ものにも代え難いもの。マーケティング用語で、マーケットインかプロダクトアウトかっていいますよね。市場の顔色をうかがって、そこに合う商品を出していくって、僕はそういうのはできなくて。自分の好きを突き詰めたものを、これからも淡々と作っていきたいです。

福満堂三浦さん

▲大人が1日に必要な野菜の約2/3を摂取できる「15品目の揚げ野菜カリー」。美味しいだけでなく栄養満点。

編集部のここが「#たしかに」

サラリーマンとフリーランスの違い、不満と不安。たしかにそれぞれ一長一短だとお話を聞き感じました。コロナ禍でも、店をたたむことは考えなかったそうで、好きな仕事だから前向きになれるし、やりがいも持てるんだと、三浦さんのお話を聞き思いました。「自分が美味しいと思うものしか、作りたくない」食の安全が疑問視される昨今。外食でも安心して楽しみたい私たちにとって、これほど安心できる言葉はないな、そう感じました。三浦正人さん、ありがとうございました!

Curry福満堂のホームページ
https://fukumitsudo.jp

取材・執筆:松村聡子 編集:#たしかに編集部

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