きっかけは、受け身だった仕事スタイル
改めて、えりはるさんと山根さんがTikTokを始めたきっかけについてお話を伺おうと思います。えりはるさんは、どうしてTikTokを始めたのでしょうか?
もともと山根さんは俳優の先輩で、TikTokを始めた時に撮影の見学に行かせてもらっていたんですけど、私たちを見て「えりとはるで、コンビを組んでみたら面白いんじゃない?」ってアドバイスしてくれて、2021年の2月から「えりはる」を始めることになりました。
山根さんが2人に声をかけたのは、どうしてなんでしょうか?
2人をTikTokに誘う前の2年間は、俳優仲間の阿部亮平とやっている「純悪」が好評だったこともあり、「これを別の俳優が違う設定で演じたらどうなるんだろう?」と思い、試しに2人に声をかけたんです。
僕は、日頃から役者の仕事をやっていく中で「仕事を自分で取りに行くよりも、来た仕事を引き受ける」という受け身の仕事スタイルに疑問を持っていました。役者自ら仕事を作った方が役の幅もどんどん広がっていくと思っていたんです。
えりはるさんは、山根さんから「TikTokをやろう!」と誘われた時、どう思いましたか?
正直、TikTokのイメージって「かわいい女の子がただ踊っている」が強くて(笑)。だけど、純悪の動画を見るようになってから、社会に対して問題を定義したものやお芝居をやっているのが見れて、逆に新鮮でした。
TikTokは、私が高校生の時から流行ってはいたんですけど、中学生や一部の方が楽しんでいるものだと思っていました。動画を作るのも初めての経験だったので、山根さんからは企画やカメラのことまで、色々と教えてもらいました。
「女子あるある」のネタは、えりはるさん自ら考えているんですね。
ほとんどのネタは実体験です。友達と遊びに行った時にモヤっと思ったら、スマホにメモしています。私は、いい意味で女性って男性より面倒くさい性格をしていると思っていて、それをポジティブに捉えて表現しています。
女性って上辺の関係であればあるほど褒め合いませんか?(笑)。お互いに気を使って相手を盛り上げるから。逆に、仲が良すぎると気を使わないから端から見て「お互いに嫌いなのかな?」って思うことがあるんですよね。そんな風に普段の日常生活で素直に感じたことを、2人で話し合っています。
そうすると、視聴者の方はやっぱり女性が多いのでしょうか?
ツールによって全然違うんです。TikTokは7割が若い女性、Instagramも女性が多いです。YouTubeでは、雑談やカバンの抜き打ちチェックの動画は男性の視聴者が多いですね。