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「残業できないから仕事はむしろ忙しい」ワーケーションおじさん・畠山さんに聞く、ワーケーションの誤解と楽しみ方

ワーケーションの本質は「仕事はきっちりやること」

たしかに編集部お子さんをワーケーションに連れていくメリットって何でしょうか?

畠山友一さん子どもと過ごす時間が増えることです。子どもって成長するにつれて親の元を離れていくので、親子で過ごす時間ってどんどん減っていきますよね。そんな中ワーケーションで子どもと過ごすと、自然と会話が増えていくんですよ。

他にも、世の中の仕組みについて話すことができます。例えば車で地方の道路を走っていると、道路が急にきれいになる所があるのは街ごとで税金の使われ方が別れているからですよね。実際に町の様子を見て「その土地にはどんな政策があるのか?」や「税金が何に使われているのか?」など子どもに問いかけるようにしています。人から話を聞いて分かった気になるのではなく、何よりも実際に体験してみてほしいんですよ。

たしかに編集部ワーケーションを子どもの知識の習得に役立てているんですね。 ワーケーションのメリットって本当に幅広い!

畠山友一さんただ注意してほしいのは、世の中にあるワーケーションの「休暇を楽しみながら仕事をする」というイメージって危ないと思います。それにワーケーションってみんなが必ずハッピーになるものではないと思うんですよ。

たしかに編集部え! それはどうしてですか?

畠山友一さんワーケーションって会社に通っている方と同じく、朝から夕方まで稼働しているので、全ての仕事を片付けないと成立しなくて。以前とある自治体の方から「1週間ワーケーションしませんか?」って声がかかって参加したんですけど、自治体側はバケーションの方がメインだと思っていたので「昼に観光に行きましょう」って誘われて。「いやいや仕事があるので!」って断りましたね(笑)

たしかに編集部たしかに、ワーケーションって、「ワーク」より「バケーション」のイメージが先行しているのかも…..。

畠山友一さん僕は自分を「ワーケーションおじさん」って名付けていることもあって、「すごく遊んでいるんですね〜」って言われがちなんですけど、ワーケーションって基本的に残業ができないので、毎日とても忙しいです。やっぱり遊びより仕事の方を主張しないとワーケーションって世間に認められないと思います。

もちろんその土地の名産品を食べられたり、早朝に海で遊べたりするのは、ワーケーションだからできること。メリットとデメリットを両方伝えていくことが大切なんです。

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