あるのが当たり前、そんな花火大会がなくなった
——こんにちは。今日はよろしくお願いします! みなさん普段はどんな関係なんですか?
馬場:石田さんとか、他のプロジェクトメンバーは飲み仲間ですね。よく飲んでます。
本田:僕は石田くんと同級生で、出身は彦根ですが今は東京に住んでいます。
——「非密の花火大会」は今年琵琶湖で行われるはずの花火大会が中止になったことがきっかけで生まれたと聞きました。
馬場:そうなんです。琵琶湖沿いでは彦根、大津、長浜、高島など、他にも各地で大小いろんな花火大会があるんです。それが今年はほとんどが中止になってしまいました。うちの嫁さんとか楽しみにしてたんですけどね。
石田:僕も毎年だいたい行きますね。花火大会は当たり前にあるものだと思ってました。
本田:僕は彦根の高宮町っていうところが実家なんですけど、家から徒歩3分くらいの場所で毎年打ち上げられるんです。1000とか2000発とか、スーパーや床屋とか近所のお店が協賛するくらいの小さな花火大会なんですけど。滋賀を出てもう15年になるんですが、3年前に帰省して久々に花火大会に行ったらすごい感動しちゃって。歴史的に中山道の宿場町ってのもあって、なんと100年以上続いてるんすよ。小さいけど、ずっと続いてて、毎年みんなが楽しみにしてる。1発目で僕泣いちゃったんですよね。それがないのはやっぱり切ないですね。
石田:いい話やん……。
馬場:そんなときに、5/5に滋賀県の近江八幡市で、ある花火師さんが花火を自費で打ち上げたというニュースを見たんです。花火を子どもに見せたいという理由で打ち上げたそうで。花火師さんも今コロナで大変な業種の方の一つだと思うんですが、そういうアクションを起こしているのがめっちゃくちゃかっこいいなと思って。僕たちもそういうことができないかなと思い、石田さんたちに「やりましょうよ」ってすぐに連絡しました。
石田:馬場さんから話を聞いて、何これめちゃくちゃいいやん! って思いましたね。今年は花火大会だけでなくいろんな行事やイベントが中止になっているので、馬場さんの提案にすぐ賛同しました。僕以外にも整骨院や飲料メーカーに勤めている友人など5人の仲間でプロジェクトがはじまりました。