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たった75発の花火。無観客・無告知の「非密の花火大会」はなぜ生まれたのか

雨のなか一瞬のタイミングを狙って打ち上げた七夕の花火

——8月に先駆けて七夕の日に告知の花火を上げたのが話題になりました。

馬場:はい、七夕に告知のために一度花火を上げることになり、彦根市長やゆるキャラの「ひこにゃん」も花火玉に寄せ書きをくれるなど、着々と準備が進んでいました。

(彦根市長やひこにゃんも応援)

石田:でも、当日は雨で……。予定していた20時にはまだ雨脚が強かったのですが、雨雲レーダーとにらめっこしながら、なんとか弱まらないかと。あの時はみんな悲壮感がありました。

本田:で、ちょっと雨脚が弱まった一瞬、「上げるなら今や!」ってなって。

石田:初めてということもあり、ライブ中継はうまくいかなかったんですが、奇跡的にドローン撮影はできたんです。75発なので派手さはありませんし時間にして4〜5分ですが、1発1発にみんなの思いがこもっていたと思います。本当に忘れられない時間でしたね。

馬場:僕ね、その日寝れないくらい興奮したんですよ。38歳になってもこんな興奮するねんなって。

石田:僕もそうでしたよ。花火打ち上げた後に飲み屋でスマホを見ていたら、早速ニュースにあがってて。馬場さんが「これバズりましたね〜」って言ってたのが面白かったですね(笑)。

(実際に打ち上げられた花火)

——花火を上げて、周りの反響はどうでした?

馬場:おかげさまで予想以上の反響をいただきました。クラウドファンディングでもたくさん支援をいただいて本当にありがたいですね。

石田:僕は高校の先生からわざわざ連絡いただいたんです。「こういう時期に社会に対して貢献してくれることを誇りに思う」って言われて。これは嬉しかったですね。

本田:僕が嬉しかったのは、東京にいる滋賀出身の先輩から「うちのおかんが花火大会のニュースをシェアしてたで」って連絡がきたこと。ぼくらの世代だけじゃなく、いろんな年代の方に知ってもらえたんだなと思いました。

石田:それでいうとね、うちで働く事務員のお母さんも、婦人会のLINEグループで話題になってたらしいんですよ。でもなんか情報がどこかで間違ってて、「あの花火あげたのは、T.M.Revolutionさんらしいで」って。違うけどまぁいいやって(笑)。

全員:(爆笑)

本田:T.M.Revolutionさんは滋賀出身ですからね。間違ってても、話題になってみんなが喜んでくれるのはうれしいですね。

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