
いつか宇宙人を手のひらに。DIYで科学館を作った、羽村さんのモチベーションのありか#たしかに

今回、価値観発見メディア「#たしかに」に登場していただくのは、未だ誰も成し得ていない地球外生命の発見を目指して取り組みを続ける羽村太雅さん。夢は「死ぬまでに宇宙人を手のひらに乗せること」。専門は地球惑星科学/アストロバイオロジー(宇宙生命学)。
研究の傍ら、私たち一般人にも広く科学に親しむ機会と場をと、千葉県柏市を拠点に『柏の葉サイエンスエデュケーションラボ“KSEL(ケーセル)”』という非営利団体を立ち上げ、なんと、科学館を手作りしてしまったとか。
科学の最先端を研究する専門家が直接教授してくれるなんて、かなり貴重な機会では?と考えた#たしかに編集部。
#たしかに の読者は、お子さまがいる方も多い世代(編集部もパパママ率が高いのです!)。子どもの教育に役立つ話が聞けるかもしれないと、下心を隠し持ちさっそくインタビューを開始。羽村さん、よろしくお願いします!
羽村太雅さん
慶應大学理工学部卒、東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程で研究に取り組んだ/柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(KSEL)会長/前職は国立天文台 広報普及員/江戸川大学・昭和薬科大学 非常勤講師/2015年 東京大学大学院新領域創成科学研究科長賞/2016年・2017年 日本サイエンスコミュニケーション協会年会ベストプレゼン賞(2年連続)2018年 千葉県知事賞(ちば起業家優秀賞)受賞、他 受賞歴・メディア出演・掲載歴 多数
「科学ってとっつきにくい」を変えたい
——科学館を手作りしたとうかがい驚きました!全国でも珍しいとか。きっかけはなんだったんでしょう?
科学ってとっつきにくいですよね?学生のうちは仕方なく学んできた人も多いと思いますが、社会に出たら、自ら進んで科学を学ぼうっていう人、なかなか少ないんですよね。物理や地学を知らなくても生きていけると思っている人が大半でしょう?だけど科学って本当は生きていく上でとっても役に立つんですよ。それを知ってもらいたくて『手作り科学館 Exedra』を始めたんです。
——すいません。物理を知らずに生きてきたタイプです(笑)。
でしょう?わかります(笑)。私たちは社会課題にも取り組んでいて、科学館はもともと空き家だったアパートを、DIYで改修して作ったんです。首都圏でも郊外の住宅地は空き家が急増しています。その解決策を兼ねた実験室です。さらにはこの場所を、科学コミュニケーションを通じた地域での交流の場にしたいと考えています。
(科学館づくりの様子)
記事をシェアする